ロイス・マクマスター・ビジョルド著。

例によって500ページ近い長尺の、新シリーズ第一巻。世界をおびやかす"悪鬼"と戦う"湖の民"のベテラン警邏隊員ダグは、悪鬼の手下にさらわれかけた"地の民"の家出娘フォーンを救う。それは、かけはなれた生活習慣や価値観を持つ二つの種族の、しかも親子ほど年の離れた二人の男女の、恋の始まりだった。

…えっとー…

いや、面白かったんです。一気に読みました。悪鬼やその手下や彼らと戦う"湖の民"のフシギな力や秘密など、前半は特にワクドキで。中年ヒーローって好きですし。しかし、後半300ページがひたすら、ダグとフォーンが周囲の理解を(一部は実力行使で)勝ち取り、それぞれの慣習を尊重しつつ無事結婚式を挙げきるまで、そして、挙げ終わったとたんに話が終わってしまったのにはたまげました。
いいんかいソレで!
もともとビジョルドの小説(SFもしくはファンタジー)は、ロマンス小説色を盛り込んでも描写が濃くてキャラが濃くて面白かったりするのですが、ここまで純ロマンス小説とは思わなかったなー…(^^;)

とりあえず二巻目を待つしかないのかな。
ただ、いきなりヒーローヒロイン交代で次は別カップルとかいっちゃったら怒るぞ。ハーレクインとまでは言わないが、これではヴィレッジブックスだよ。創元推理文庫じゃなく。うっうっうっ。

昼間、実家近辺の銀行四行はしごして、へとへとになってたのですが、つい最後まで読んでしまったのが悔しい…夕方からでも、少しでいいから昼寝すれぱよかったなぁ。眠いよ~

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