1956年、ジョン・ヒューストン監督作品。
白鯨モービィ・ディックへの復讐心に狂う船長エイハブの執念の挑戦。
ヘンな話なのは、原作が元々とてもヘンな話であり(さまざまな隠喩やイメージをぶちこんだ難解な作品なわけだ。大学時代に斜め読みしただけだが。あと、米文学演習で原書もちょっとかじった)、仕方がない?ことである。
帆船時代の捕鯨船だから見てみよう、という向き(自分)には、元々さして合わないのはわかってたが…。先日見た「海の男」と数十年の差はあるとはいえ、どっちも19世紀の捕鯨なんだよね。捕鯨技術はあまり変わらないが作品のカラーはいかにも対照的で、比べるとなかなか興味深い。カラーでスペクタクルなので、ドラマを気にせず帆船だけを見てるには、こちらの方がいいかもしれない(暴論)。
語り手イシュメイル役のリチャード・ベースハートは自然体なカンジで良いし、ハリー・アンドリュースだのレオ・ゲンだの大工だの刺青クイークェグだの、船乗りたちは皆納得の面構えなのだが、イロイロ言われている船長グレゴリー・ペックは、力演だけどやっぱり浮いてると思う。からだをやたらとねじりあげながら目をむく大仰なセリフ回しは、どうもちょっと、いただけないものがある。一カ所だけ?静かに「青空を見ると初めて鯨を仕留めた日のことを思い出す」とか語る場面は、まぁいいんじゃない、と思えるが…ここだけだ。
やっぱりペックって、根が大根な気がする(ヘンな日本語だ)。あまり複雑な人間性をナニしようとすると似合わない。軽妙スマートを目指すか、ストレートに誠実一直線か、どっちかでしょう。
あとはウラをかいて悪っぽく行くか(大穴)。「白昼の決闘」の不良青年役はよかった。
白鯨モービィ・ディックへの復讐心に狂う船長エイハブの執念の挑戦。
ヘンな話なのは、原作が元々とてもヘンな話であり(さまざまな隠喩やイメージをぶちこんだ難解な作品なわけだ。大学時代に斜め読みしただけだが。あと、米文学演習で原書もちょっとかじった)、仕方がない?ことである。
帆船時代の捕鯨船だから見てみよう、という向き(自分)には、元々さして合わないのはわかってたが…。先日見た「海の男」と数十年の差はあるとはいえ、どっちも19世紀の捕鯨なんだよね。捕鯨技術はあまり変わらないが作品のカラーはいかにも対照的で、比べるとなかなか興味深い。カラーでスペクタクルなので、ドラマを気にせず帆船だけを見てるには、こちらの方がいいかもしれない(暴論)。
語り手イシュメイル役のリチャード・ベースハートは自然体なカンジで良いし、ハリー・アンドリュースだのレオ・ゲンだの大工だの刺青クイークェグだの、船乗りたちは皆納得の面構えなのだが、イロイロ言われている船長グレゴリー・ペックは、力演だけどやっぱり浮いてると思う。からだをやたらとねじりあげながら目をむく大仰なセリフ回しは、どうもちょっと、いただけないものがある。一カ所だけ?静かに「青空を見ると初めて鯨を仕留めた日のことを思い出す」とか語る場面は、まぁいいんじゃない、と思えるが…ここだけだ。
やっぱりペックって、根が大根な気がする(ヘンな日本語だ)。あまり複雑な人間性をナニしようとすると似合わない。軽妙スマートを目指すか、ストレートに誠実一直線か、どっちかでしょう。
あとはウラをかいて悪っぽく行くか(大穴)。「白昼の決闘」の不良青年役はよかった。
コメント
こないだ届いた「愛のトンネル」は、やっぱり、終盤で、画面が止まっちゃうので、交換してもらいます。(ホント、日本語でクレーム送信ができるところで、たすかりました)ドリス・ディが、ベイビーとウィドマーク様を交互に見比べてる面白いところで止まってしまう。(涙)
他の分は、大丈夫かな?と思って、昨夜「スター・リフト」見てみましたが、これは、なかなか面白かったです。戦争中に撮影されたものでしょうか。この頃って、こんなゴージャスな慰問がほんとうに行われていたんでしょうか・・・(これは、問題なかったです。)
ところで、TCMを日本でみるにはどうしたらよいのでしょうか。
以前ここでボースン様がおっしゃっていたように、TCMアジアに英語で問い合わせするしかないんでしょうかね・・・
実は、私はこのひげメイク、イイと思うんですよ。本気。むしろ似合ってます。
なのに、演技がクサすぎて~!(^^;)
舞台ならアレもありかなと思いますが、映画だしねえ。むしろ自然体なほうが…。
なので、やっぱりオススメはしない私でした(笑)
ペック、軽妙っていうにはほんとは重いんだけど、図々しい男のとぼけた愛敬、みたいなのは割といい味出しますよね。「ローマの休日」なんかそれだと思うな…
さてTCM。私も知りたいです~。うーうーうー…
さきほど、TCMのなかであれこれ探ってましたら、ドリス・デイとデビッド・ニーブンとの共演フォトみつけました。おそらくご存知だと思いますが、一応書いておきますね。
Production photos :Doris Day "Please Don’t Eat Daisies"(1960)
これ、邦題はなんでしょう?
キーワードその2:舞台
ウィドマーク様のブロードウエイ時代と思われるフォトを一枚見つけていますが、ご存知ですか?目を閉じて片手をあげて立っている女性と一緒に写っています。
とても若くて、ハンサムですよ。
その2)ミニのキュロットスカートの女性と一緒のヤツでしょうか。ウィドマーク様は制服で暖炉に寄りかかってて。以前RWFCで送られてきたぶんではないかという気がします。
ああああああああああああー。休みが欲しいです~)
あの分厚い本、ナンタケット、クラムチャウダー、ノーブル・サベッジの説明etc.
いつか全体を読むかと実家に原書置いてますが、・・・変な話なのか、そうか・・・
しょっぱなからいきなり全身刺青の巨漢と同宿しちゃってドッキリとか。そして有能で温厚な一等航海士と思ってたら、唐突に「船長が復讐を捕鯨より重視するのは神位に反する~」とか叫びだしたり(思わず「プロテスタンティズムの精神(C)ウェーバー」か?と突っ込みました。コレも教養部の時にかじったなあ)。宗教的にヌルい日本人であるわれわれには、かなりヘンな話の筈だ!と私は愚考するのでした。
でも学生時代が、懐かしいですよね、ちょっぴり(笑)