人と“ヒトデナシ”と呼ばれる怪異が共存していた世界―。名探偵・秋津は、怪盗・無貌によって「顔」を奪われ、失意の日々を送っていた。しかし彼のもとに、親に捨てられた孤高の少年・望が突然あらわれ、隠し持った銃を突きつける!そんな二人の前に、無貌から次の犯行予告が!!狙われたのは鉄道王一族の一人娘、榎木芹―。次々とまき起こる怪異と連続殺人事件!“ヒトデナシ”に翻弄される望たちが目にした真実とは。第40回メフィスト賞受賞作。

望月 守宮著。
昭和初期風で、おどろ和風ファンタジー要素入れて、でも、しおたれてるけど秋津承一郎って明智だよね。悪ぶりっこな古村望少年は小林少年で。20だか40だかの顔を奪って好きなように化けられる無貌は怪盗二十面相(「四十面相」と名乗る巻もあった筈)ってか。
かなりあからさまに、かつヒネリつつかぶせてる所も、いろいろ期待感でワクワクさせてくれます。一見パクリのようでいて、さらに予想したイメージを裏切っていく世界観がかなり新鮮で面白い。思ったほどおどろおどろしくなかったけど、まだまだ謎の多い無貌の生態?といい、「名探偵のありかた論」といい、続編に期待だなぁ。出るのよね?

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