高瀬彼方著。

ハルキ文庫から三巻まで出てポシャっていた「カラミティナイト」ついに復刊!
ただし分冊改稿がそれなりに大きい。いや、筋は変わらないし、大きくないのかもしれないけど、旧作をイラストまで含めて 気に入りすぎていたせいで、私にとっては大きい。

旧作は一巻目がぶっとすぎて、コストパフォーマンス的に分冊しないと出し直してもらえな状態だったそうなのですが、前はかなり終盤まで引っ張って引っ張ってした第五の騎士の真相が、ちょうど半分のオルタナティブ一巻目ラストに来る。分冊の一巻目が鬱どまんなかで(しかも戦闘場面ひとつなしに)終わるわけにもいくまいから理屈としてはわかるんだけど。
そして最大の変更、忍が女の子キャラになっちゃったことも私的にはちょっと。作者の構想段階では最初女の子キャラだったこともあったらしいので仕方がないのかもしれないんだけど。イラストが、マリみてで今をときめくひびき玲音なのは時代がソレを希望してるんか?ナニその時代?

そして、そうなると当然予期すべきだったのかもしれないのに、黒騎士ランスロットまでが女騎士に変わっていた事に、精神的にガツンと衝撃をうけました。ははは…orz

とにかく旧作がどう変わったかの全容はまだ見えきったわけではないので、判断は保留。
分冊向け構成変更のため旧作より「フツーのファンタジー」ぽくなってしまった気はしますけども…。

そして以前の物語より「先までが読める」ということはモノすごーくモノすごーく有難いとおもってはいるのですが、「やっぱ忍は、いやランスロットは男のほ~が~」という思いを振りきれないので、これから旧作を読み返します。くすん。

コメント

nophoto
だぶるえんだー
2009年1月26日21:08

高瀬先生の作品は読んだことがないのですが・・・・・発想が物凄いという噂は聞いております。驚天動地の歴史ファンタジー書いてたそうですね。このシリーズも、可愛らしい表紙の奥に爪牙を隠しているのでしょうか?



ボースン
2009年1月26日23:49

カラミティナイトはかなりダークなところのある話です(ギャグもたっぷりですが)。爪牙に期待していらっしゃるならお勧めです?
しかし、この作家さんの場合、発想という以上に…「熱さ」ですね。素晴らしいのは。悪役の狂気のテンションまで異様に高いです。

驚天動地歴史というと、戦国モビルスーツ話(「天魔の羅刹兵」)のことでしょうか?確かにぬけぬけとトンデモない話書いてるなーなんですが、高瀬先生には何よりも「熱さ」を求めて読むと吉と思われます。

カラミティナイトには複雑な思い入れがありますしまだ完結していないので、興味がおありなら何といっても「ディバイデッド・フロント」をお勧めします。全三巻、珍しく完結しておりますし、クライマックスの盛り上がりは素晴らしいです。
ヒロインはうじうじっ娘ですが(カラミティナイトのもだな…)、二巻目からの頑張りは可愛いですので一巻目でくじけないようにするのがポイント(^^;)

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