Road House
2009年1月7日 映画 コメント (19)
1948年、ジーン・ネグレスコ監督作品。モノクロ。
日本未公開だが「深夜の歌声」というタイトルでTV放映されたことがあるらしい。あいにくそんなのにめぐりあえていないので、去年出た米盤DVDで購入・視聴。
例によって英語字幕のみだがわりと分かりやすかった。
「ロード・ハウス」のオーナー・ジェフティ(リチャード・ウィドマーク)は、歌手リリー(アイダ・ルピノ)に惚れこみ、シカゴから引っ張ってくる。この店はバーにボウリング場併設の娯楽場で、リリーの歌も大受けした。しかし、ジェフティが狩猟旅行に出ているうちに、実質店を切りまわしている親友でマネージャーのピート(コーネル・ワイルド)とリリーは恋に落ちてしまう。いよいよプロポーズをと決意して帰って来たジェフティはそれを知って激怒。彼女を連れて町を出ようとするピートに盗みの濡れ衣を着せ、執行猶予となった彼らを国境近くの別荘へ連れだし、プレッシャーをかけていたぶりまくるが…。
リチャード・ウィドマークのデビュー後三作目。ビリングはタイトルより前のスター扱いだが、アイダ・ルピノ、コーネル・ワイルド、セレステ・ホルム(店のキャッシャーでピートの理解者役)の下に並んだ四番目。
初めてギャングでなくフツーの民間人役だが、終盤、嫉妬に豹変し、森の中、狂乱のマンハントを繰り広げる悪役演技がポイントでしょう、やっぱ。
ジェフティ、登場時は明るい目の好青年。というか遊び人のおぼっちゃま(店は父から継いだもの)。しかし、マッチョ男前な親友に彼女のお守をゆだねたまま出掛けちゃうなんて、甘すぎ…というか人の気持ちを忖度することを知らないのかねぇ。最初は遠慮がちなピートもリリーの積極的なアプローチに火がついてしまうのだ。とにかく自分の気持ちを決めるのが先で、リリーに断られることなど考えていないのが明らかな敗因ですね(元々それほど脈ありそうな感触じゃないのに)。人間的に未熟ということか。
「一見好青年」の仮面の下で暗躍し、暗い激情にまかせて銃を片手に逃げる二人を追うクライマックス。ここはもう少しアレコレあってもいいかなーと思ったけど、プロの犯罪者でもないから場当たり的な展開でも仕方ないか。最後、リリーの名を呼びながら倒れ伏すウィドマーク様の表情に、ちょっと胸キュンです。
いや、ヒーローはコーネル・ワイルドの方なんですけどさ。
なんというか、黒髪でマッチョで濃い系二枚目の彼は、金髪痩身のウィドマークとすごく対照的。欧米女性はああいういかにも二の腕太く胸板厚そうなのが好きなんだろうなとか思いますが私の好みではないしな…。たしかよく西洋チャンバラ劇に出てた人なんですが、今回調べたらフェンシングで五輪出場経験もあったとか。うわぁビックリ…
アイダ・ルピノは、ハスキーで軽く突き放すような歌が意外と味わい深い。細い顔、つまんだような鼻、あまり美人とは思わないけど男にはセクシーなのかなぁと思わせる、ちょっと不思議なルックス。タバコを肌身離さず、ツンとクールなたたずまいだが、自分が振りまきたい時は色っぽさ全開で男に迫る。
セレステ・ホルムは、なんだかあまり何にもさせてもらえてなくて気の毒なような。
映像特典も結構あって、解説音声付で見るとか、ルピノやウィドマーク様についての特番があって嬉しいのですが、特典には字幕がないのがタマにキズ。しくしく。何度も聞いたらだんだんわかるようになるかなあ…(-"-;)
Amazon.co.jpにはVHS情報しかない…
http://www.amazon.com/Road-House-Fox-Film-Noir/dp/B001CC7PM6/ref=pd_bbs_sr_2?ie=UTF8&s=dvd&qid=1231341448&sr=8-2
Amazon.comのDVDページなら…
http://www.amazon.com/Road-House-Fox-Film-Noir/dp/B001CC7PM6/ref=pd_bbs_sr_2?ie=UTF8&s=dvd&qid=1231341448&sr=8-2
日本未公開だが「深夜の歌声」というタイトルでTV放映されたことがあるらしい。あいにくそんなのにめぐりあえていないので、去年出た米盤DVDで購入・視聴。
例によって英語字幕のみだがわりと分かりやすかった。
「ロード・ハウス」のオーナー・ジェフティ(リチャード・ウィドマーク)は、歌手リリー(アイダ・ルピノ)に惚れこみ、シカゴから引っ張ってくる。この店はバーにボウリング場併設の娯楽場で、リリーの歌も大受けした。しかし、ジェフティが狩猟旅行に出ているうちに、実質店を切りまわしている親友でマネージャーのピート(コーネル・ワイルド)とリリーは恋に落ちてしまう。いよいよプロポーズをと決意して帰って来たジェフティはそれを知って激怒。彼女を連れて町を出ようとするピートに盗みの濡れ衣を着せ、執行猶予となった彼らを国境近くの別荘へ連れだし、プレッシャーをかけていたぶりまくるが…。
リチャード・ウィドマークのデビュー後三作目。ビリングはタイトルより前のスター扱いだが、アイダ・ルピノ、コーネル・ワイルド、セレステ・ホルム(店のキャッシャーでピートの理解者役)の下に並んだ四番目。
初めてギャングでなくフツーの民間人役だが、終盤、嫉妬に豹変し、森の中、狂乱のマンハントを繰り広げる悪役演技がポイントでしょう、やっぱ。
ジェフティ、登場時は明るい目の好青年。というか遊び人のおぼっちゃま(店は父から継いだもの)。しかし、マッチョ男前な親友に彼女のお守をゆだねたまま出掛けちゃうなんて、甘すぎ…というか人の気持ちを忖度することを知らないのかねぇ。最初は遠慮がちなピートもリリーの積極的なアプローチに火がついてしまうのだ。とにかく自分の気持ちを決めるのが先で、リリーに断られることなど考えていないのが明らかな敗因ですね(元々それほど脈ありそうな感触じゃないのに)。人間的に未熟ということか。
「一見好青年」の仮面の下で暗躍し、暗い激情にまかせて銃を片手に逃げる二人を追うクライマックス。ここはもう少しアレコレあってもいいかなーと思ったけど、プロの犯罪者でもないから場当たり的な展開でも仕方ないか。最後、リリーの名を呼びながら倒れ伏すウィドマーク様の表情に、ちょっと胸キュンです。
いや、ヒーローはコーネル・ワイルドの方なんですけどさ。
なんというか、黒髪でマッチョで濃い系二枚目の彼は、金髪痩身のウィドマークとすごく対照的。欧米女性はああいういかにも二の腕太く胸板厚そうなのが好きなんだろうなとか思いますが私の好みではないしな…。たしかよく西洋チャンバラ劇に出てた人なんですが、今回調べたらフェンシングで五輪出場経験もあったとか。うわぁビックリ…
アイダ・ルピノは、ハスキーで軽く突き放すような歌が意外と味わい深い。細い顔、つまんだような鼻、あまり美人とは思わないけど男にはセクシーなのかなぁと思わせる、ちょっと不思議なルックス。タバコを肌身離さず、ツンとクールなたたずまいだが、自分が振りまきたい時は色っぽさ全開で男に迫る。
セレステ・ホルムは、なんだかあまり何にもさせてもらえてなくて気の毒なような。
映像特典も結構あって、解説音声付で見るとか、ルピノやウィドマーク様についての特番があって嬉しいのですが、特典には字幕がないのがタマにキズ。しくしく。何度も聞いたらだんだんわかるようになるかなあ…(-"-;)
Amazon.co.jpにはVHS情報しかない…
http://www.amazon.com/Road-House-Fox-Film-Noir/dp/B001CC7PM6/ref=pd_bbs_sr_2?ie=UTF8&s=dvd&qid=1231341448&sr=8-2
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コメント
ちなみにもうひとつ、「拾った女」のなかのほかの曲が、「地獄と高潮」のなかで使われていますが、お気付きでしょうか?
この頃って、一週間ごとに映画の新作撮ってた時代ですから、音楽もわりと使いまわしていたのかも・・・
"Again"ええっそうだったんですか?気が付いてませんでした(苦笑)
もうひとつの“One for my baby...”、これも好きなアステア様の曲だったのでそっちに気を取られてたです。あー、「拾った女」また見たいです。しかも「地獄と高潮」とも曲がダブってる?
うーん、音楽のほうでは不覚の見落とし続きですね(笑)
「拾った女」と「地獄…」は年代も近いし監督も一緒だし、使い回しもありえそう。要チェック。
いろいろトリビアをありがとうございます。ひとりだけでウィドマーク様を追っているのでは味わえない楽しさです♪
DVD情報です。Paramountからアイ・ラブ・ルーシーの日本語版が出ているようなんですが、(カタログによると、5本)この中に、ウィドマーク様が出演しているものがあるような・・・でも、出演者の記述がおおざっぱなんで、どれかわかりません。もし、ご存知ならばまた教えてください。
「禿鷹」読み始めました。・・・・面白くてやめられません。(寝不足)
出演作のタイトルは“The Tour”、1955年のぶんです。
検索してみると日本盤六枚組Boxセットしか見つからないのですが、これはもっと初期のぶんのようですね。うーーん、すいません、もっと情報貰えるとありがたいんですが…。これとは違うんですよね?
http://www.paramount.jp/dvd/catalog/dvd07860.html
ニコニコ動画にアップされてる“The Tour”はご覧になりましたか?三分割されてるうちウィドマーク様登場の後半三分の一へのリンクは昨年3/10の日記(http://13374.diarynote.jp/200803102327280000/)に書いてるので見てらっしゃるかと思いますが、ちょーハンサムです。モノクロなのに凄く金髪が美しいです。これだけのためにニコ動に登録する意義ありですね☆
しかし、もちろん、日本語字幕などついてない!画質も酷い。
なにわすずめ様の見つけられたDVD、ネット上にカタログがあれば教えていただけるとありがたいです。
よろしくお願いします~。m(__)m
ニコ動に登録してないんで、見てないんですよ(泣)すごく見たいんですが。ボースン様の日記からは、見に行けないんですよね。登録しないと。
YOU TUBEになんかあったような。犬とか出てきません?ウィドマーク様が猟銃かなんか持ってるような。でも、画質悪しでいまいちよくわかりませんでした。
たまにグーグルのImageで、ウィドマーク様の検索かけてますが、最近LIFEのいい写真が3枚ほど新たに入ったみたいです。さっきみつけたところなんで、もういちど行ってくわしく見てみますね。(もうご存知かもしれませんが)
内容は、猟銃持ってるし犬もからんでます。YouTubeの動画にワンシーンだけ入ってた気がしますね確かに。短いけれど見る価値ありですよ~。登録も無料です。
Lifeの写真は、http://images.google.com/hosted/life へ行き、Search LIFE imagesにWidmarkと入れて検索すると、お素敵な写真が雨あられのごとく出てきます(実は最近、例のファンクラブで聞きました)。雑誌記事用に撮った写真のようです。オススメです。
もし未見でしたら、Google Imagesの22番目まで行ってみてください。
なぬわすずめって・・・なまってどうすんだ、すみません。
それにしても、Life imagesの写真、ブレてるのまであるのは何なんでしょう(笑)
とはいえ、オフスクリーンのイイ写真がこんなところにこんなにいっぱい眠っていたとはねえ…Lifeあなどりがたし。
これらの写真&記事の載った号を読みたいものです、マジで。
…大阪府立図書館が40年代後半~50年代のLifeを持ってるみたいなんですが…(^^;)
関東人なら国会図書館が狙い目なんだろうけど。
それにしてもあれだけ鮮明で大きな写真だと意外なことも見えてしまいますね。
ウィドマーク様の前髪って意外に薄くありません?特におでことの際あたり。頭皮がほんのり見えている。ちょっとカワイイかも。
DVD見ていてもわかんなかったです。大体そんな毛の濃い人じゃナイかと思っていたら意外や胸毛たっぷりそうなんでびっくりしましたが。
ああ、またこんな(アホなことばかり)書いてたら眠れませんね、すみません。
しかしまぁ、今日はもうおしまいにしましょうか。明日もシゴトなんで。夜更かししてさっきまで読んでた本も日記につけたし。
では、おやすみなさいませ。(*^^*)
http://www.amazon.co.jp/Love-Lucy-Complete-Fourth-Season/dp/B0007TKHF2/ref=pd_sim_d_1
英語字幕もないのは悲しいので(なぜに字幕がスペイン語!?)、第四シーズンまで日本盤が出てくれるのを待ち続けるのも手ですが、はて出るんだろうかしら…
同じボックスにハーポ・マルクス登場分があるようなのはちょっと惹かれますが。(ハーポならどうせ一言もしゃべらないだろうし)
詳細は米サイトで。
http://www.amazon.com/gp/product/B0007TKHF2/ref=s9_sdps_c1_s1_p74_t1?pf_rd_m=ATVPDKIKX0DER&pf_rd_s=center-1&pf_rd_r=1HZGD8V40KA6E3MR9VWT&pf_rd_t=101&pf_rd_p=463383351&pf_rd_i=507846
さっき、FOXのぞいてみたら、ようやく「悪の花園」の詳細がアップされてました。それなりに特典もあるし、日本語字幕のユウワクには勝てないんで、(米版持っていますけど、この作品や、「ゴーストタウンの決闘」、ちょっとセリフのテンポが速くて、しんどいです。)結局買うと思います(^^ゞ
ついでに、和田誠さんネタもひとつ。昨日、近所の古書店で、「たかが映画じゃないか」をみつけたんで、買いました。ボースン様お持ちの一冊かも・・・。ウィドマーク様のページがありましたよ。それにしても、さすが、ボースン様、セリフや内容をよーく記憶されていますね!それから、シネアルバムで有名な今は無き「芳賀書店」から出ている「ハリウッド男優」もみつけたので、買いました。勿論、ウィドマーク様の写真目当て・・・収穫デシタ(^^♪
海外盤を狙う時は両方で価格を見比べて買ってます(笑)
…しかし、リクエスト・ライブラリーは悩ましいですねぇ。買うなら予約して少しでもオトクに買いたいものですが(関西人の血が…)。
「たかが映画じゃないか」はズバリ!私の手元にあるぶんです。ほんとに繰り返し読んだものです(笑)あとは「倫敦巴里」とか「シネマッド・ティーパーティ」とか「映画に乾杯」とか。「お楽しみはこれからだ」も、それこそ古書店で集めてもいいくらいですね…ただ、置き場がないんだなあ…
コーネル・ワイルドに殴り倒されますが、そのシーンも胸キュンですね。
あの一瞬の表情は!当時悪役が多くいつもキュンですが…微妙なタイミングで
やっぱり凄い(-_-)
アイダ・ルピノはいいですね。小さな声で、ハスキーで、ちょっと安室ちゃんイメージ出てきませんか?この人映画要チェックですね。特に歌声です。ダンスもいいかも(*^_^*)
見れてよかったですね~(*^^*)
特に前半のフツーの人モードの時は、ウィドマーク様、とっても(相対的に。既に三十代ではあるし)、とっても若くてレアだと思います~
それでよけいに胸キュンなんですよね☆
動画の字幕付きで見ました。でも画像も悪く分割なのでちょっとイライラ。
「死の接吻」の冷酷なウィドマークは、ここでは愛に不器用な若者で(本当に若い)その愛ゆえに親友を陥れ、自分の破滅を招くという・・少しは共感を呼べる役柄かというとそうでもありません。
経営手腕もないのに父の娯楽施設を譲りうけた苦労知らずのお坊ちゃんですから。自分が好きになれば相手も好きになってくれると思いこんじゃうところが怖いです。
トミーは見るからに堅気じゃないから、近寄らなければ安全ですが、一見紳士然としているこちらのほうが怖いですよ。
でも、ボースン様がおっしゃる通り、若いころのウィドマークに会えて幸せでした。
tall gray and handsomeがハリウッドのスターの条件らしく、その点で彼は不利ですよね。
まあ、身長はどうにもならないけど、ウィドマークって普通にしているととてもきれいな顔立ちをしていると思うのですが、身びいきですかね?「情無用の街」の彼はとてもきれいでうっとりしました。肌もきめが細かそう。
鼻筋はとおっているし、陰影もある。あまりにデビュー作の印象が悪かったんでしょうか?
それから、なにわすずめ様もおっしゃっていますが、彼の胸毛にはびっくりしたものです。色素が薄そうでしたから。二の腕あたりの毛に日が当たり風がそよそよとふくときれいですよね。
アイダ・ルピノは「刑事コロンボ」の2つのエピソードで貫録たっぷりだったので、そのほっそりぶりにびっくりしました。月日は残酷でした。
金髪だと胸毛も黒髪の人のものほどボリュームが出なくてよいですね。
日本はもしゃもしゃふさふさした胸毛にはあまり慣れていないですから。
なんにしろ、ウィドマーク様の金髪はけっこう美しいと思います(*^^*)
アクションや西部劇はお嫌いだそうですが、そうしたジャンルのいいところは、風になぶられる金髪をおがめることです(カラーだと特に)。ノワールだとソフト帽をかぶってしまいますから(笑)
>まあ、身長はどうにもならないけど、ウィドマークって普通にしているととてもきれいな顔立ちをしていると思うのですが、身びいきですかね?
お顔の造作で私的にポイント高いのは、やはりお鼻のツンと尖って鼻筋通ったところでしょうか。そして広い額!(笑)
でも、結局ハートわしづかみ(笑)なのは、くしゃっと歪めてみせる、苦み走った表情とかですね。
きれいな顔立ち、とまで言えるかどうかは微妙な気がします。
が、端正に整っていたり目などのパーツが華やかだったりするかどうかと、魅力的な顔かどうかが必ずしも一致しないというのが、人間というものの素晴らしさだと思うので、様々な個性のスターたちに心を奪われる喜びはまたひとしお。
あー、でも、子供の頃の写真はすごい美幼児ですよ~(「地獄と高潮」US盤についてたバイオグラフィ映像などにありました)
私の「地獄と高潮」はイギリスから取り寄せたため、特典映像はありませんでした。(予告編はありました)ショックでした。