逢坂剛著。
西部劇ファン、ウィドマークファンとしての逢坂剛氏には当然親しみがあるのだが、小説の方はまるで読んでいなかった。はるか昔、評判がよいと聞いて「さまよえる脳髄」を読み、「もう結構です」という読後感を得た。内容はあまり覚えていないのだが、よほど私に合わなかったらしい。
だから他の作品がどんな風なのか、書名は知っていても(売れっ子作家さんですからね)中身はろくに知らないまま年月が過ぎた。西部劇好きがこうじて?西部劇小説まで書いちゃったと知り、気にはなったがやっぱり手は出せないまま来た。
なので…スーパー悪徳刑事「禿鷹」のイメージモデルがウィドマーク様だということも最近まで知らなかったわけですね(爆)
が、これはさすがに逆らえない(苦笑)と、図書館で借りて読んでみたら。
面白いじゃないか!
いや、文章のそこここにウィド様の影を探してしまうこちらも普通ではないが(著者には失礼かもしれないが、これだけあからさまだと、そのようなヨコシマなミーハーファンも読むと予期してしかるべきだ)、それを抜きにしても、とにかく物語の、アクションのスピード感が素晴らしい。
アンチヒーローというのかピカレスクというのか、主人公「禿鷹」こと禿富鷹秋(とくとみたかあき)のワルぶりは尋常ではない。彼にたかられるヤクザ屋さんたちのほうがよほど常識人で人間的に見える。彼の内面はほとんど描写を省かれており、一方で彼がふるう暴力の容赦のなさと効率(!)の良さはしかし、ここまで鮮やかに描かれるといっそ小気味いいほどだ。お近づきにはなりたくないが…
といいつつ、なぜか彼が心を許した恋人は地味系な図書館司書であった。
司書!
おおおおおー!
いい趣味してるじゃないか!
つい勝ち誇ってしまう私。\(^o^)/(←バカ)
…まあねー、こんなムチャクチャをやり続けていて、堅気の恋人と無事添い遂げ(?)られるわけもないんだけどさ。
とにかく、物語のムチャクチャっぷりも気に入ったので、続編も借りた。
シリーズは四冊で完結しているらしいが…
完結済かぁ。…というとやっぱ死ぬのかな禿鷹(悠々自適の引退はありえまい)。
そのうち、西部劇小説も読んでみよう。
私の逢坂剛アレルギーは完全に払拭されました。
ラストがほんの少しあっけなかったが、ミーハーのゲタも履いて★5つ!
西部劇ファン、ウィドマークファンとしての逢坂剛氏には当然親しみがあるのだが、小説の方はまるで読んでいなかった。はるか昔、評判がよいと聞いて「さまよえる脳髄」を読み、「もう結構です」という読後感を得た。内容はあまり覚えていないのだが、よほど私に合わなかったらしい。
だから他の作品がどんな風なのか、書名は知っていても(売れっ子作家さんですからね)中身はろくに知らないまま年月が過ぎた。西部劇好きがこうじて?西部劇小説まで書いちゃったと知り、気にはなったがやっぱり手は出せないまま来た。
なので…スーパー悪徳刑事「禿鷹」のイメージモデルがウィドマーク様だということも最近まで知らなかったわけですね(爆)
が、これはさすがに逆らえない(苦笑)と、図書館で借りて読んでみたら。
面白いじゃないか!
いや、文章のそこここにウィド様の影を探してしまうこちらも普通ではないが(著者には失礼かもしれないが、これだけあからさまだと、そのようなヨコシマなミーハーファンも読むと予期してしかるべきだ)、それを抜きにしても、とにかく物語の、アクションのスピード感が素晴らしい。
アンチヒーローというのかピカレスクというのか、主人公「禿鷹」こと禿富鷹秋(とくとみたかあき)のワルぶりは尋常ではない。彼にたかられるヤクザ屋さんたちのほうがよほど常識人で人間的に見える。彼の内面はほとんど描写を省かれており、一方で彼がふるう暴力の容赦のなさと効率(!)の良さはしかし、ここまで鮮やかに描かれるといっそ小気味いいほどだ。お近づきにはなりたくないが…
といいつつ、なぜか彼が心を許した恋人は地味系な図書館司書であった。
司書!
おおおおおー!
いい趣味してるじゃないか!
つい勝ち誇ってしまう私。\(^o^)/(←バカ)
…まあねー、こんなムチャクチャをやり続けていて、堅気の恋人と無事添い遂げ(?)られるわけもないんだけどさ。
とにかく、物語のムチャクチャっぷりも気に入ったので、続編も借りた。
シリーズは四冊で完結しているらしいが…
完結済かぁ。…というとやっぱ死ぬのかな禿鷹(悠々自適の引退はありえまい)。
そのうち、西部劇小説も読んでみよう。
私の逢坂剛アレルギーは完全に払拭されました。
ラストがほんの少しあっけなかったが、ミーハーのゲタも履いて★5つ!
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