年末年始旅行・初日
今回の二泊三日の旅は長崎。より正しくは、平戸&島原。
とりあえず長崎空港まで飛んだあとは、車で佐世保まで移動。なんか九州とは思えないくらい寒くて、たまにぱらつく雨が今にも雪になりそうだったけど、九十九島めぐりの観光船に乗ってみた。

佐世保というと、かわぐちかいじとか自衛隊とか自衛隊とか自衛隊とか(笑)いうイメージが強い。
のだが、港に浮かんでいたのは、思いがけず純帆船チックなデザインの“パール・クイーン号”であった。寒いのを堪えて甲板に出てみると、艤装も結構本格的なような…?当然全て縮帆されてエンジン航行だが、張り巡らされたシート(索具)は違和感ないし、お飾りのヤード(帆桁)ならマストに固定だろうが風で微かに揺れてるし、中央部にシートが巻いてあるのを見ると吊上げたり下げたりもできそうだし…。あとで乗組員さんにきいてみると、一応「本物」です、使わないけど、とのこと。なんでも竣工時に一度だけ展帆し、それっきりだという(惜しい…)。
さらに面白いのは、後部甲板に立つと結構高い位置から船全体を見降ろせること。両手を広げてタイタニックごっこだって出来る(長男がやってた)。
九十九島は結構密集しており、船体を少々傾斜させての急旋回(大袈裟)が数回ある。一番高い位置に立って進行方向を見ていると、結構スリリングで、本物の帆船に乗っているような気分になれる。寒くて甲板に出ている人が少なかったせいもあるかもしれないが、ワクワクさせられた。帆船好きにはこれは大穴の穴場ではなかろうか。

土産物コーナーにも帆船グッズがいくつか並んでいた。ちゃちな帆船模型が、ビクトリー、カティサーク、サンタ・マリア、コンスティテューションと四隻あったが、なぜかコンスティテューション号だけ説明が横になかった。…気の毒に…まあ、日本での知名度はコレが一番下かも知れんけど、それだけに説明をつけてあげてほしかったなぁ。米海軍創成期(独立戦争時)の一番有名な帆走軍艦なんですが。

…てなわけで、思わぬ興奮の50分航海であった。侮れんです九十九島。


旅館では、珍しくもお食事時間中に「ショーがありますから」ということで、魚の活け造り実演や演歌のあとに出てきたメインが中国雑技団。
TVで見ると「ふーん」ですます軽業芸も、離れた席からとはいえナマで見ると、ついつい素直に拍手してしまう。やっぱり相当な鍛練や練習がいるんだろうしなあ。

という感じで、意外な見物・拾い物が続いて、初日はなかなか充実感があった。

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