近藤史恵著。

この人もいつの間にか幅広い作風を身につけたものだなぁ。
小さなフレンチ・ビストロのシェフが、身の回りのちょっとした謎や人の心の綾を解く。
ほんとに大した謎でもないのだけれど、激しくオイシそうなので点数はオマケ(^^;)
素浪人スタイル?のシェフ三舟さん、普段は無口で渋い三十代後半と思ってたら、ウチワのネタだと急にべらんめえになっちゃったのは面食らったが。ちなみに片腕ともいうべきスーシェフは志村さん。…黒澤明デスカ?

あーあ、気軽に美味しいフレンチが食べられる店って、身近にあると素敵だろうなー…

コメント

nophoto
なおみ
2009年1月2日9:37

年末年始休館前に借りた本のうちの一冊でした。
大晦日のカウントダウン後に開いたら元旦になったとたん夜更かし読書になってしまいました。
今年一年見えたな(^^;)。

読んで、食べて本当においしいと直接幸福感につながることを思い出させてくれました。
でも私自身そういう思いをしたことは、数える程しかありません。
まして気軽に、という経験はないので、読んでいる間焦燥に駆られました。

が・・・レシピからざっとカロリーのことを考えると・・・ま、頻度は低いほうが健康にいいかなー?(笑)

ヴァン・ショーはドイツではグリューヴァインと呼ばれ、正直おいしいとかくつろぐではなく氷点下のクリスマスの買出し中の必需品でした(屋台がある)。あたためた安い赤ワインに砂糖とレモンとシナモンを入れるとそれっぽい味になりますが、「これで救われた感」も実は不可欠のスパイスだったんだなあと思ったり。

ボースン
2009年1月2日22:32

あらあらら、数えるほどしかないですか?私は食いしんぼなので、ちょっとのことでも食べて気に入ると簡単に幸福感にひたっちゃいます。ただし、好き嫌いも結構あるので、こういうグルメ小説を読むと安全に幸福感だけをシミュレーションできるってわけで二重に結構というわけです(笑)カロリー考えたら三重に結構か?

スパイス入りのホットワインというのは、いかにも温まりそうですね。ドイツはフランスより更に寒いだろうし、なるほど必需品となりそうです。
続編「ヴァン・ショーをあなたに」の表題作も、三舟ヴァン・ショーのルーツが分かる面白い話でしたよ。
今年もお互い、幸福感を得られる小説や食べ物に、より沢山出会えるといいですね!

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