秋林さまオススメの榎田ユウリ著(カタカナ名前はノンBL用とか)。

王命により、真実を見分ける第三の目を持つ「慧眼児」を探しに山奥の村へやってきた美貌の神官。だが困ったことに、慧眼児候補はやんちゃの山猿少年、しかも刺客の襲撃が…東アジア風味ファンタジー。

スムーズに読めましたが、えーと、すみません。
期待しすぎたせいか、「話、それだけ?」と思っちゃったです。シリーズの続きを読んだらガンガン話が広がるのかなー?(^^;)

神官・鶏冠の前髪の赤いのも何か意味があるのかなーと思ったけど別に今のところ何も出てこないし(不思議な力があるとか特殊な出生のしるしとか。気になった!)、美形で無表情で料理と女装がうまいというのは、めちゃBLのお約束キャラなのではないかと思いますが、どんなもんか(笑)先入観かな?
鶏冠と山猿天青の気持ちがだんだん近づいていくのが物語の主体であるところはBLと一緒なのかも。彼ら(+天青の兄貴分)の気持ちの推移の描写はわりと丁寧だけど、彼らがそれぞれナニをしたいのかはあまりお話の中心にはないようで、そっちが描かれていないのが私にはものたりなかったのでした。

念のため、次の巻も予約はつけておいてみよう…

コメント

秋林 瑞佳
2008年11月12日21:32

やっぱりー!そうだろうなって…(←後出しジャンケンみたいなこと云って!)

なんか足りないんですよね、安定してるんですけど。「続刊でまたなにか出てきて、それからなのかな?」という感じで終わるというか。「榎田尤利」名義のBLでもあります、そういうの。「キレイにまとまりすぎてて、足りない」「あ、そう…」「もうちょっとココを踏みこんで欲しかったんだけど、あ~…エンディングなっちゃったよー」みたいな(『菫の騎士』とか)。

>美形で無表情で料理と女装がうまいというのは、めちゃBLのお約束キャラなのではないかと思いますが
わはははは!爆笑しました!

ボースン
2008年11月12日22:01

やっぱりー!ってー!(笑)

そうですか、多少はありますかソレ。
キャラクターたちの行動や舞台背景よりも立ち位置の遠近の方が書きたいたちなんでしょうね、作者は。
でもなんだか近々シリーズ四作目が出るそうですね。それなりにこの話の舞台にも思い入れはあるのかな…。二作目に予約つけたら、多少旧作なのに結構順番待ちになってました。ファン多いのね。二作目には子トラと赤前髪の話が入ってますよーに。

秋林 瑞佳
2008年11月14日0:11

>キャラクターたちの行動や舞台背景よりも立ち位置の遠近の方が書きたいたちなんでしょうね
うわ、さっすがボースンさん!…その通り、エダさんはそういう方だと思います。基本は人間関係のとてもセンシティブな面を突く方なので、ドタバタやってるコメディでも(BLで申し訳ないのですが、最近では「交渉人2」かな)、必ず「主人公自身が自分自身を見つめ、自分で扉を開ける」という描写が入ってきます(そういうときやたら改行されます)。やや重めかもしれません(講談社WHのファンタイなんかそう)。それが他のキャラや舞台背景と上手く関連づいたとき、エダさんの作品はとても面白いものになるんですけど…釣り合わないときに「上手いんだけど…あれ?どっちに持って行きたいのかな?」となるというか。

>でもなんだか近々シリーズ四作目が出るそうですね。
ファンタジーのほうはファン層がよく見えないのですが、神官の奥付見ると「7刷目」とかなっているので、やっぱファンが多いのかな…。

ボースン
2008年11月14日21:17

立ち位置とその変化こそ萌え!というのは、正直、私にもよくわかる感覚です。
舞台設定状況設定がどーんと自分的にウケたらば、それをカンペキなものにしてくれるのは、キャラクターたちの立ち位置ですもん(笑)

神官シリーズで弱く感じたのは、主要キャラの中で、自分自身を見つめ、自分の生き方についてちゃんと考えてるのが王子様だけだったことでしょうね。途中で天青も世の中の不条理を知ってあれこれ考えて、でも、最終的に「宮中に残る」と決めるのは、自分に何ができるかとかではなく「鶏冠といっしょにいたい」という感情だったのが拍子ぬけだったのでした(笑)
少年がメインのファンタジーなら、成長は、絶対必要だと思いますよ。改行上等…ッ!(^^;)

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