1961年ロバート・ロッセン監督作品。モノクロ。

ニューマン追悼鑑賞。以前買って未見だったコレが家にあったので。

…若きハスラー、エディをギラギラした餓えを漂わせてハードに演じ切るニューマン。クールなモダンジャズをバックに、ノワール的な暗い情熱を感じさせる一品。
悪徳マネージャー(ジョージ・C・スコット)の迫力も凄いし、ひとときエディを癒してくれる孤独な娘パイパー・ローリーもまさに捨て身な熱演。不器用に進行する二人の恋も、勝負師の業にスポイルされてゆくのですが…

ですが、…すいません。…やはりあまり私の趣味ではなかったです~。m(__)m
実は見る前から「あまり趣味ではないだろう」と思ってたから未見だったんですー。引き締まった出来のよい作品だとは思うのですが…普通なら星四つか。
白状すると、二枚買ったら安くなるキャンペーンで他に欲しかったディスクと抱き合わせで買ったんですぅ…(ちなみに本命ディスクは「007/カジノロワイヤル」。ダニエル・クレイグでなくデヴィッド・ニーヴンの)。

だいたい、若造なエディよりむしろ彼が挑む超大物ミネソタ・ファッツ(ジャッキー・グリースン)の方にウットリしてしまいそうになる私は、やはり追悼にこの映画を選ぶべきではありませんでした。いや、その名の通りのデブなオジサンなんですが、どこまでもダンディで器の大きさを感じさせて、ちょーカッコイイんですね。玉突きの『伝説的名人』の名にふさわしい存在感。
ニューマン追悼はあと少し後期の、ギラギラが少し枯れてからの作品にすべきだったです。再見でいいから「明日に向かって撃て!」もしくは「スティング」あたりにすべきでした。
ごめんなさいポール~(T^T)

コメント

nophoto
オショーネシー
2008年10月3日23:29

ボースン様は苦手な映画でしたか。
私なんぞは、スタイリッシュな映像、ジャージーな音楽、ストーリー全て好きな作品なんですが。
中でも「ミネソタ・ファッツ」は、ボースン様の言う通り素敵で素敵で、惚れましたね。ジョージ・C・スコットも良いんですけどね。ポール・ニューマンより、この2人ですね、「ハスラー」っちゅう映画は。

ボースン
2008年10月3日23:54

こんばんわ~!
よくできてるとは思うんですよ。音楽もセンスいいし。肝心のポール・ニューマンの演じる主人公像に、いまいち感情移入できないんですが、それは完全に好みの問題ではないかと、自分でも思います。マーロン・ブランドとか、ジェームズ・ディーンとか、アクターズ・スタジオじこみのネットリした熱演がどうしても性に合わないんですよ私(ちゃんと全部見てるわけではないんですが)。あと何年かたって芸風が少し変わってからのニューマンは大好きなんだけどなあ。
どろどろ内省破滅型キャラ自体、どちらかというと苦手です。が、ウィドマーク様の「街の野獣」とかは見てて辛いけど魅力的に感じました(これも破滅型なのに)。アクターズ…のカール・マルデンとは親友らしいのに、どこが違うんでしょう(^^;)

そして、ミネソタ・ファッツ!忘れられない素敵オジサマ。噂にはきいていましたが、いやー凄かったです。訳もなく「信じるに足る」大人物、という気にさせるカリスマ。また、王者の風格なのに不思議に冷たくは感じないんですね。スコットとの対比も効いてるのかしれませんが素晴らしかったです。

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