スティーヴ・ホッケンスミス著。

世紀の変わり目のアメリカ西部。
雑誌で出会ったホームズ物語に天啓を受け、みずからも“ホームズ流”の推理技術を磨かんとする文盲のカウボーイ“オールド・レッド”!そしてワトスン役は、弟の“ビッグ・レッド”。
天災で他の家族を全て失った、天涯孤独のふたりだが、ふたりとも「赤毛連盟」ばりのみごとな赤毛なんだそうだ☆

ウェスタン・ミステリであるにもかかわらず、悠揚迫らざる堂々たる探偵ぶりの兄と、兄たちの頑張りで一家で唯一多少の教育を受ける機会に恵まれた弟(ホームズ物語が載ってる雑誌も彼が兄に読んであげてるのだ!)との、ユーモラスで味わい深い絆がよろしい。まだ半分読んだきりだけど、最近じゃ出色の新シリーズな予感♪

コメント

nophoto
だぶるえんだー
2008年9月5日20:32

これはパロディではありませんね。ブランチというところでしょうか?面白そうです。きっとコメディ色が濃いタイプでしょうね。

伊吹秀明の「シャーロック・ホームズの決闘」も楽しかったですよ。軽快でね・・・・ボースンさんには軽すぎるかもしれませんが。

ボースン
ボースン
2008年9月5日20:50

謎解きそのものより更に、西部のホームズ好き兄弟のキャラクター設定がたいへん魅力的でした。パロディではないのですが、終盤、彼らにとって「雑誌で知るのみ」のホームズの存在が意外なところでじわっと効いてくるところがまた、とても素敵です。語り口はコミカルですが、適度な品格というか風格がありましたね。オススメですよ。

>伊吹秀明の「シャーロック・ホームズの決闘」も楽しかったですよ。軽快でね・・・・ボースンさんには軽すぎるかもしれませんが。

いや、軽快なのは大好きです。常におバカ話OKです。これは未読なので、また探してみますね。決闘というくらいなら、バリツを追及した話とかですか?
日本製パロディだと「吾輩はシャーロック・ホームズである」も良かったですよ〜。タイトルからネタは想像つくのではと思いますが、とんでもない設定にもかかわらず、やはり原典とネタな人物への敬意がちゃんと底に流れており、よかったです。

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