須賀しのぶ著。

並々ならぬ知性と野心を秘めた美少女ゾフィーは、自分は「オーストリア帝国」と結婚するのだ、と思い定めて、バイエルンからオーストリア第二皇子カール大公のもとへと嫁ぐが…

フランツ・ヨーゼフ一世の母、ゾフィー皇太后をヒロインに、どろどろの政争と怒涛の純愛を描いた歴史&恋愛絵巻。
うーんやっぱりコバルトでは抜きんでてオトナだよねこの著者。
「喪の女王」バンディーカ様あたりを思い起こさせる、強い女性の恋模様で、一気に読まされた。相手がヘタレなぶんさらに女性が輝くという寸法だが、相手役も、ナポレオンとオーストリア出身の皇后マリー・ルイーズとの遺児な病弱美少年(六歳年下)なんていうところが、目の付けどころが実にシャープですな。
うわぁ、と思いますがソコソコ史実にのっとってるようです。事実は小説より派手な場合も…?

少女マンガチックな表紙に騙されちゃいけません。須賀さんですからねー、やっぱり骨太の大ロマンですよ(笑)

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