ジーグフェルド・フォリーズ
2008年5月27日 映画 コメント (8)
1946年日本未公開作品。監督ヴィンセント・ミネリ。
一部は「ザッツ・エンタティンメント」等で日本でも紹介されてるのだが、見てみて未公開をちょっと納得。(…とか思ってたら、1989年に日本でも公開されていた、と教えていただきました。しまった見落とした…)
「天国の故・ジーグフェルド(ブロードウェイの大立者。「巨星ジーグフェルド」のウイリアム・パウエルに演じさせてるのがミソ)が新たなショーを企画したら」、という趣向なため、往時の舞台同様に、歌とダンスナンバーや、ショートコントの類を色々詰め合わせてあるのだが、歌とダンスはよいとして、コントがイマイチ(^^;)
普通の(クラシックな)ミュージカル映画なら、歌やダンスのナンバーの合間は、メインストーリーはどう落ちが着くのかという興味でつなげられるわけだが(え?逆?…逆という意見も多いかもしれませんね確かに(爆))、これではちょっとね。興味があるネタ以外は、ついつい流し見、よそ見してしまった。
冒頭、天国のジーグフェルドが、自分のプロデュースした作品を回想する場面は人形劇。凝ってるが私的にはビミョー。「サンダーバード」見に来たんじゃないんだから。
それでも、新しいショーを企画するなら、案内役はアステアに…と言い出す。おお、つかみはアステアか♪実はアステアのナンバーは三曲半もあった。
"Here’s To The Girls"は、「いかにも♪」なピンクのゴージャス美女たちの奔流。イントロを優雅にアステアが歌って、やがてルシル・ボールやシド・チャリシーのダンスがメインになる。しかしこの歌、妙に「プロデューサーズ」の“beautiful girls wearing nothing but pearls♪”あたりを連想させるなぁ。いや、メル・ブルックスがリスペクトしたに違いない。
2曲目"Bring On The Wonderful Men"はその逆バージョンなのが面白かった。実名もばんばん入れて、素敵な男よ来てちょうだい、とルシル・ボールが歌う。ヴァン・ジョンソンて人気あったんだなああの頃…ただのソバカス男にしか見えないのだが。
エスター・ウィリアムズの水中バレエはあまり興味なくてパス。電話のコントも、時代が変わってるからあまり面白くない。いまや「電話交換手」って想像もできない人の方が多いのでは?昨日の「少佐と少女」でも出てきたけど…
オペラ「椿姫」の乾杯の歌のあとは、やはりイマイチな寸劇。ただ、無責任な顧問弁護士に振り回されるオジサン、どこかで見たようなと悩んでいたら、ヴィクター・ムーアって!アステアの「有頂天時代」に出てた変なオジサンだったと思いだした。まさかこんな所にいるとは(笑)
七番目に、待ちに待ったアステアとルシル・ブレマーの "This Heart Of Mine" が来る。ハイソな舞踏会にまぎれこんだフル正装の泥棒アステア。狙いをつけた美女(ブレマー)と熱く優雅に踊りまくる。日本未公開「ヨランダと泥棒」でも共演した彼女、アステアは結構気に入ってたそうだが、わかる気がするな。優雅で小柄なファニー・フェイス。
ファニー・ブライスの寸劇やレッド・スケルトンのギャグやリナ・ホーンの歌をはさんで、次がまたアステア&ブレマーの出番♪
"Limehouse Blues"は、エキゾチックかつ幻想的なナンバー。思いっきり東洋人風メイクのアステア(それも貧しい中国人風!)が憂い顔でチャイナタウンを歩くと、綺麗な黄色のチャイナドレスのブレマー(やはり東洋人風メイク)が通りかかる。見惚れるアステアに強盗騒ぎの流れ弾が当たり、倒れた彼は夢の中でブレマーと踊るのだ。両手に扇子、西洋人の考える東洋テイストだと思うが、アステアにしちゃモダンバレエ風でしかもメランコリックな踊りは新鮮。
そして、ジュディ・ガーランドの見せ場はさんでまたまた!アステア&ジーン・ケリーの世紀の共演、 "The Babbitt And The Bromide"!
「ザッツ・エンタティンメント」で既に有名ですが、フルで見られるのがいいね。ケリーには悪いけど、こうして見るとやはり私は絶対アステア派だ。どっちかというとアステア向けなナンバーなのも認めますが。彼が踊ると紳士服がドレスよりも美しく見える…。元々は彼が昔お姉さんのアデールと踊ったナンバーなんだよね。姉弟(男女)で演じたらどんな風だったんだろう…(*^^*)。
最後は幻想的なセット(一時ダリ風だった…)に立つキャサリン・グレイスンの歌。
アステア(&ブレマー)以外で印象強いのは、ジュディ、リナ・ホーン、グレイスンて所ですかね。アステア以外の人のファンには、あえて特には薦めません…(^^;)
一部は「ザッツ・エンタティンメント」等で日本でも紹介されてるのだが、見てみて未公開をちょっと納得。(…とか思ってたら、1989年に日本でも公開されていた、と教えていただきました。しまった見落とした…)
「天国の故・ジーグフェルド(ブロードウェイの大立者。「巨星ジーグフェルド」のウイリアム・パウエルに演じさせてるのがミソ)が新たなショーを企画したら」、という趣向なため、往時の舞台同様に、歌とダンスナンバーや、ショートコントの類を色々詰め合わせてあるのだが、歌とダンスはよいとして、コントがイマイチ(^^;)
普通の(クラシックな)ミュージカル映画なら、歌やダンスのナンバーの合間は、メインストーリーはどう落ちが着くのかという興味でつなげられるわけだが(え?逆?…逆という意見も多いかもしれませんね確かに(爆))、これではちょっとね。興味があるネタ以外は、ついつい流し見、よそ見してしまった。
冒頭、天国のジーグフェルドが、自分のプロデュースした作品を回想する場面は人形劇。凝ってるが私的にはビミョー。「サンダーバード」見に来たんじゃないんだから。
それでも、新しいショーを企画するなら、案内役はアステアに…と言い出す。おお、つかみはアステアか♪実はアステアのナンバーは三曲半もあった。
"Here’s To The Girls"は、「いかにも♪」なピンクのゴージャス美女たちの奔流。イントロを優雅にアステアが歌って、やがてルシル・ボールやシド・チャリシーのダンスがメインになる。しかしこの歌、妙に「プロデューサーズ」の“beautiful girls wearing nothing but pearls♪”あたりを連想させるなぁ。いや、メル・ブルックスがリスペクトしたに違いない。
2曲目"Bring On The Wonderful Men"はその逆バージョンなのが面白かった。実名もばんばん入れて、素敵な男よ来てちょうだい、とルシル・ボールが歌う。ヴァン・ジョンソンて人気あったんだなああの頃…ただのソバカス男にしか見えないのだが。
エスター・ウィリアムズの水中バレエはあまり興味なくてパス。電話のコントも、時代が変わってるからあまり面白くない。いまや「電話交換手」って想像もできない人の方が多いのでは?昨日の「少佐と少女」でも出てきたけど…
オペラ「椿姫」の乾杯の歌のあとは、やはりイマイチな寸劇。ただ、無責任な顧問弁護士に振り回されるオジサン、どこかで見たようなと悩んでいたら、ヴィクター・ムーアって!アステアの「有頂天時代」に出てた変なオジサンだったと思いだした。まさかこんな所にいるとは(笑)
七番目に、待ちに待ったアステアとルシル・ブレマーの "This Heart Of Mine" が来る。ハイソな舞踏会にまぎれこんだフル正装の泥棒アステア。狙いをつけた美女(ブレマー)と熱く優雅に踊りまくる。日本未公開「ヨランダと泥棒」でも共演した彼女、アステアは結構気に入ってたそうだが、わかる気がするな。優雅で小柄なファニー・フェイス。
ファニー・ブライスの寸劇やレッド・スケルトンのギャグやリナ・ホーンの歌をはさんで、次がまたアステア&ブレマーの出番♪
"Limehouse Blues"は、エキゾチックかつ幻想的なナンバー。思いっきり東洋人風メイクのアステア(それも貧しい中国人風!)が憂い顔でチャイナタウンを歩くと、綺麗な黄色のチャイナドレスのブレマー(やはり東洋人風メイク)が通りかかる。見惚れるアステアに強盗騒ぎの流れ弾が当たり、倒れた彼は夢の中でブレマーと踊るのだ。両手に扇子、西洋人の考える東洋テイストだと思うが、アステアにしちゃモダンバレエ風でしかもメランコリックな踊りは新鮮。
そして、ジュディ・ガーランドの見せ場はさんでまたまた!アステア&ジーン・ケリーの世紀の共演、 "The Babbitt And The Bromide"!
「ザッツ・エンタティンメント」で既に有名ですが、フルで見られるのがいいね。ケリーには悪いけど、こうして見るとやはり私は絶対アステア派だ。どっちかというとアステア向けなナンバーなのも認めますが。彼が踊ると紳士服がドレスよりも美しく見える…。元々は彼が昔お姉さんのアデールと踊ったナンバーなんだよね。姉弟(男女)で演じたらどんな風だったんだろう…(*^^*)。
最後は幻想的なセット(一時ダリ風だった…)に立つキャサリン・グレイスンの歌。
アステア(&ブレマー)以外で印象強いのは、ジュディ、リナ・ホーン、グレイスンて所ですかね。アステア以外の人のファンには、あえて特には薦めません…(^^;)
コメント
ジーグフェルド演ずるは36年度アカデミー作品賞の「巨星ジーグフェルド」で本人を演じたウィリアム・パウエル。
しかし私にはアステアしか目に入っていませんです。
寸劇は全く面白くないし、ただただアステアの中国人風メイクに「変だ…」と戸惑った思い出しかない映画だなぁ…。
ジーン・ケリーとの共演は完全にアステアの独壇場でしたね。(ジーン・ケリーはアステアを前にすると完全に動きが重いのよ)
アステア見るためだけの映画ですね(^^;)
実際コレがなければケリーとの共演機会もなかったかしれないし。
中国人風メイクはなんか凄かったですね。元々二枚目ではないアステアの顔が更にヘンになってる。でもヘンだけど気合いが入ってるのもわかるし、普段のメイン武器(笑)ヨーロピアン風エレガンスを封じて、ポーカーフェイスでモダンバレエ風に踊っても、これだけ見せるんだなあとこのナンバー、私は結構感心しました。西洋人の振りつける「東洋風」、という臭みはあるけど、アステアの実力、奥が深いなあという感じですね。ふたりともくるくる回転した後ピタ!と止まるポーズのところでも、ブレマーが微かに揺れてしまったのにアステアが微動だにしてなかったのが印象的でした。
この作品は1989年に日本公開されてます。(といっても私は劇場で鑑賞したわけではないです)
やはり、アステアとケリーとの共演目当てに観ました。
中国人に扮した「ライムハウス・ブルース」のおかげで、クラシック映画の中国趣味に興味をもちました。
なんと、結局40年ほど遅れつつも、ちゃんと日本公開されてたんですね。さっそくちょこっと本文に修正入れさせて頂きます。
私は80年代以降めっきり新作映画を見なくなって、映画雑誌も読まなくなって、せっかくの公開を完全に見落としていました(ひょっとしたら東京のみ、とかの限定公開だったのかしらん?)。いやー、これは劇場の大スクリーンで見て見たかったですね。不覚!(^^;)
圧巻は、やはり、アステア&ケリーのダンスでしたね。男性2人のコンビがこんなに魅力的なのもオドロキですが、やはり、スタイルの面で、G.ケリーは、ちょっと、ソンしてるかも。アステアと並ぶと、特に・・・・。
>ハイソな舞踏会にまぎれこんだフル正装の泥棒アステア。
この設定は、後年、ジェニファー・ジョーンズと出演した「タワーリング・インフェルノ」を彷彿とさせました。これが元になってるのかな?
ボースン様は「タワーリング・インフェルノ」は、ご覧になってますか?
チャイナタウンの怪しいアステアの「扇の舞」は、実に珍しい画像で楽しめました。振り付けもすばらしいですよね。(あのメーク、あんまり、違和感なかったのがこわかったです・・・)
アステアとケリーだと、たぶんケリーのほうが「新しい」のですが、アステアはとにかく別格感があります。もともと私はパワーよりスピードやエレガンスを求めるほうですしね。
>>ハイソな舞踏会にまぎれこんだフル正装の泥棒アステア。
>この設定は、後年、ジェニファー・ジョーンズと出演した「タワーリング・インフェルノ」を彷彿とさせました。これが元になってるのかな?
TV「スパイのライセンス」でも、ダンディな泥棒(元泥棒?)としてロバート・ワグナーのお父さん役で出ていましたよ。アリステア・マンディ!60年代後半くらいかな。ああ、ワグナーも「タワーリング…」出てますね。
「タワーリング・インフェルノ」は劇場でばっちり見てます、もちろんアステア&ニューマン目当てです(笑)
なんだか結局この映画、エレベーター(落ちるんですよね)のシーンやジェニファー・ジョーンズと踊るシーンやO.J.シンプソンが猫を渡してくれるシーンしか覚えていないような…
ところで残る二本は何を買われたのでしょうか?
いっそ屋台の場所もコッソリ教えてもらっちゃおうかしら…(爆)
ウィドマーク様の作品は残念ながら見当たりませんでした。「刑事マディガン」とかあったら、ルンルンして買ってたと思うんですが!!(まだ持ってません)
屋台(というか、一時的な出店)の場所はお教えしてもいいのですが、あんまり数がなかったし、(たまたま見つけたのが、出店してから2日目だったので、初日に結構売れたみたいです)もしかしたら、もう店じまいしてるかもしれませんが・・・^^;
でも、こういう掘り出し物には、めったにお目にかかれませんよね・・・
日本橋辺りに行けば、中古DVDやレアVHSのお店がみつかりそうでうけども。
何本かは見て巧いなあと思ってはいますが、ニコルソン(^^;)
「カッコーの巣の上で」とか「チャイナタウン」とか70年代どまりですけどね。
なるほどちっちゃくていかにも「仮」な屋台だったんですね。じゃすぐなくなるだろうからいいや。ラッキーでしたね、なにわすずめ様☆