ルイジアナの夜明け
1987年 フォルカー・シュレンドルフ監督作品ただしTVM。
原題は“A Gathering of Old Men ”。

えーと、相当老けてる筈だけれどウィドマークが出てるから、というだけで借りてみるというような下心だけの観方では、人種問題を扱った良心的作品らしいけど、仕方がないですな(^^;)

フォルカー・シュレンドルフというとそれなりに有名なドイツの監督なのは知ってるんですが、なんだか何が主張したいのか私の中では焦点がぼけたままでした。いや、最近の文芸映画とかハナから見ないしテンポとか合わないのかも。
え?1987年なんか全然最近じゃない?

南部のサトウキビ畑の中、黒人を人間扱いしない白人が、黒人マツー(ルー・ゴセット・Jr.)の家の前で射殺された。すわ、これはほっとくとリンチを呼ぶぞ…と、農園の若い女主人(ホリー・ハンター)や、近所の年寄りの黒人たちが20人かそこらも集まり、「自分が犯人だ」と保安官(リチャード・ウィドマーク)に向かって口々に主張する。ついでに、これまで人種差別で味わった苦しみの思い出話をしたりする。うーん…
結局、リンチは実現せず。ルイジアナの夜明けはもう来ていました、なのか。老人たちも覚悟をきめて集まることで何か達成感を得たようだし、そこらがめでたいのだろうか。

最後には、白人の中でも当事者ではないチンピラまがいな奴らだけが一番熱心に、リンチを実行しようと何人かでやってくるのだが、保安官はあわてずさわがず「真犯人は今オレが逮捕して連れてくから。あとは好きにしろ」と言い捨ててぴゅっと車で帰ってしまうので、チンピラたちも振り上げた拳をおろす場もなくヘナヘナと逃げてゆく。
…この保安官も、ホントいい根性してるな…
しかし、乱暴でありながら決して焦らない、肝の据わった「待ち」の一手が最善の結末につながったのかも。

ということでウィドマーク様、実はおいしい役だったのか?
しかし最近の映画は(まだ言うか)、やっぱりわからん…

コメント

nophoto
だぶるえんだー
2008年6月4日21:54

大昔のアラブの詩人が、私の肌は緑色〜♪と詠っているそうです。黒い肌を詩的に表現したのでしょうね。たまたま異星の血を引いていたのかもしれませんが・・・・・すいません草上仁の短編でそういうのがありまして(苦笑)。

ボースン
ボースン
2008年6月4日22:48

みどりの黒髪、とかいいますしね(みどり違いかもいれないけど)。赤毛のアンも、毛染め液で「憧れの黒髪」にしようとしたら、安物だったため緑色になっちゃって大泣き、というエピソードがありました。黒と緑は相性がいいのでしょうか(違)

でも個人的には異星人ネタがスキかも☆

お気に入り日記の更新

日記内を検索