1954年、デヴィッド・バトラー監督。無料動画サイトGyaoにて。
Gyao、タマに拾い物があるのです。特に“ワーナーTV”のコーナー(http://www.gyao.jp/warnertv/)はイイ感じです。
今月はなんと「獅子王リチャード」が!!!
…えー、いや、そんな感嘆符三つもつけるほどの映画じゃないだろ、と言われるとその通りなのですが。しかし、時代背景と言いキャストといい、個人的趣味からするとなかなかのモノです。昔TV録画したのを、何回も見たっけ。
だってリチャード獅子心王がジョージ・サンダースですよー(そこそこ、好き♪)。
そして主人公のスコットランドの青年騎士が若き日のローレンス・ハーヴェイ。後に「アラモ」でイヤミカッコいいトラヴィス大佐を演じるあの彼が大変若々しく可愛いです。ルックスは元々貴公子タイプだし。
お相手の姫ヴァージニア・メイヨはまあどうでもいいとして(オイ)。
そして何より。
実はトップ・ビリングは、彼らの誰でもなく、レックス・ハリスン!それが何と黒塗りでサラディンを演じるんだから、たまりません(笑)
いやー意外と何でもかんでも演ってるんだなあこのヒト…シャム王やってシーザーやって法王やって…言語学の教授だけじゃないんだよね。
さて、獅子王リチャードといえば、当然十字軍。
サー・ケネス(L・ハーヴェイ)は勇猛なリチャード王(G・サンダース)に心服しエルサレムへ向かうが、十字軍のお仲間オーストリアの大公やフランス王が反抗的なのはもちろん、王の側近ジャイルズ卿(ロバート・ダグラス)でさえ王の暗殺を企む始末。リチャードは暗殺者の毒矢に倒れるが、王を治療するため派遣された、と、自称サラディンの医師長・イルデリムがケネスの前に現れる。
異教徒(つまりキリスト教徒ね)の言葉にも詳しい医師は、治療のかたわら、王のお気に入りの従姉イーディス姫(メイヨ)に惹かれて何かとキザな求愛の言葉をかけるので、ケネスはカリカリ。実はイーディスとケネスは相思相愛、ただし姫にはそれなりの家柄の婿でないとと考える王の目をはばかる仲だったのでした。
王の回復を見て、ジャイルズ卿は邪魔なケネスと王の間を裂こうとする。嫉妬に気を取られたケネスは王の信頼を失う大失敗をしでかし、王と決闘を行うことに…
そしてイルデリムの正体は…実は!サラセン王サラディン本人だったのでした。うーむ、少女マンガのようにド派手な展開…。しかし、原作はかのサー・ウォルター・スコットの“The Talisman”なんですよ一応(笑)だから、主役がイングランドでなくスコットランドの騎士なんですね。そういえばイギリスに行ったとき時刻表調べてたら“The Talisman”という名の特急もありましたっけ(勿論スコットランド行き)。
歴史ものならではの、砂漠を進軍する騎士たち、コスチュームの楽しさ。馬上槍試合もバッチリ。砂漠で出会ったケネスとサラディンの、最初の戦いの場面もなかなか!
ああ、時代活劇っていいなあ!
ただ名作ってほどにならなかったのは、やはり主人公とリチャード王がちょっとおバカだからではないかしら。嫉妬から大失態をやらかすケネスもだけど、それでカッときて決闘という王もどうだかねっ?て…。最初は正体かくして、べらべら調子よく喋って、竪琴で恋歌まで歌って、ここぞって所で主人公の命を救ったりエトセトラ、黒塗りハリスンが最初から最後までカッコよくキメまくっているのに比べると差が付きますねえ…。姫、世界平和のためだけでなくサラディンに嫁ぐほうがオススメかもですよ?って感じ(笑)
まあ実際、リチャードは戦争バカだったけど、英雄サラディンて悪評聞きませんしね。
とか言いつつ、私はハリスン、かなり好きですので、この黒塗りサラディンは珍重いたします。まだ割と若い頃だからスマートで、映画が進むに従い立派になっていく衣装も目に楽しく、ハイ、おいしく頂きました〜(笑)
リチャード王も、一回爆発して決闘したあとは、気が済んだのか主人公よりむしろ先に王者の余裕を取り戻しておりました。しっかりしろよ主人公!
とはいえ、こういう昔のお気楽歴史活劇の好きな人は、一度くらい見ても損はないでしょうね。中世モノの好きな人は是非!
タダですし(笑)…ただし、9月1日まで。
http://www.gyao.jp/sityou/catedetail/contents_id/cnt0042271/
Gyao、タマに拾い物があるのです。特に“ワーナーTV”のコーナー(http://www.gyao.jp/warnertv/)はイイ感じです。
今月はなんと「獅子王リチャード」が!!!
…えー、いや、そんな感嘆符三つもつけるほどの映画じゃないだろ、と言われるとその通りなのですが。しかし、時代背景と言いキャストといい、個人的趣味からするとなかなかのモノです。昔TV録画したのを、何回も見たっけ。
だってリチャード獅子心王がジョージ・サンダースですよー(そこそこ、好き♪)。
そして主人公のスコットランドの青年騎士が若き日のローレンス・ハーヴェイ。後に「アラモ」でイヤミカッコいいトラヴィス大佐を演じるあの彼が大変若々しく可愛いです。ルックスは元々貴公子タイプだし。
お相手の姫ヴァージニア・メイヨはまあどうでもいいとして(オイ)。
そして何より。
実はトップ・ビリングは、彼らの誰でもなく、レックス・ハリスン!それが何と黒塗りでサラディンを演じるんだから、たまりません(笑)
いやー意外と何でもかんでも演ってるんだなあこのヒト…シャム王やってシーザーやって法王やって…言語学の教授だけじゃないんだよね。
さて、獅子王リチャードといえば、当然十字軍。
サー・ケネス(L・ハーヴェイ)は勇猛なリチャード王(G・サンダース)に心服しエルサレムへ向かうが、十字軍のお仲間オーストリアの大公やフランス王が反抗的なのはもちろん、王の側近ジャイルズ卿(ロバート・ダグラス)でさえ王の暗殺を企む始末。リチャードは暗殺者の毒矢に倒れるが、王を治療するため派遣された、と、自称サラディンの医師長・イルデリムがケネスの前に現れる。
異教徒(つまりキリスト教徒ね)の言葉にも詳しい医師は、治療のかたわら、王のお気に入りの従姉イーディス姫(メイヨ)に惹かれて何かとキザな求愛の言葉をかけるので、ケネスはカリカリ。実はイーディスとケネスは相思相愛、ただし姫にはそれなりの家柄の婿でないとと考える王の目をはばかる仲だったのでした。
王の回復を見て、ジャイルズ卿は邪魔なケネスと王の間を裂こうとする。嫉妬に気を取られたケネスは王の信頼を失う大失敗をしでかし、王と決闘を行うことに…
そしてイルデリムの正体は…実は!サラセン王サラディン本人だったのでした。うーむ、少女マンガのようにド派手な展開…。しかし、原作はかのサー・ウォルター・スコットの“The Talisman”なんですよ一応(笑)だから、主役がイングランドでなくスコットランドの騎士なんですね。そういえばイギリスに行ったとき時刻表調べてたら“The Talisman”という名の特急もありましたっけ(勿論スコットランド行き)。
歴史ものならではの、砂漠を進軍する騎士たち、コスチュームの楽しさ。馬上槍試合もバッチリ。砂漠で出会ったケネスとサラディンの、最初の戦いの場面もなかなか!
ああ、時代活劇っていいなあ!
ただ名作ってほどにならなかったのは、やはり主人公とリチャード王がちょっとおバカだからではないかしら。嫉妬から大失態をやらかすケネスもだけど、それでカッときて決闘という王もどうだかねっ?て…。最初は正体かくして、べらべら調子よく喋って、竪琴で恋歌まで歌って、ここぞって所で主人公の命を救ったりエトセトラ、黒塗りハリスンが最初から最後までカッコよくキメまくっているのに比べると差が付きますねえ…。姫、世界平和のためだけでなくサラディンに嫁ぐほうがオススメかもですよ?って感じ(笑)
まあ実際、リチャードは戦争バカだったけど、英雄サラディンて悪評聞きませんしね。
とか言いつつ、私はハリスン、かなり好きですので、この黒塗りサラディンは珍重いたします。まだ割と若い頃だからスマートで、映画が進むに従い立派になっていく衣装も目に楽しく、ハイ、おいしく頂きました〜(笑)
リチャード王も、一回爆発して決闘したあとは、気が済んだのか主人公よりむしろ先に王者の余裕を取り戻しておりました。しっかりしろよ主人公!
とはいえ、こういう昔のお気楽歴史活劇の好きな人は、一度くらい見ても損はないでしょうね。中世モノの好きな人は是非!
タダですし(笑)…ただし、9月1日まで。
http://www.gyao.jp/sityou/catedetail/contents_id/cnt0042271/
コメント
そういえば先日、リトアニアで中世の戦いを再現するイベントが開かれたそうです。欧州各地から”騎士”が集まって華々しく・・・・・向こうの人はそういうの大切にするのでしょうね。
西洋チャンバラ、いいですよね〜。
ヨーロッパでは結構あちこちで馬上槍試合などの中世再現イベントをやっているようです。ああ、ヨーロッパ行きたい〜!
ちなみに我が本サイトにも英国旅行中に見た馬上槍試合イベントの写真をアップしていますが、実は私の本当の馬上槍試合イベント初体験は、10年以上前に彦根城でやってた「古城博」にてヨーロッパの某団体により演じられた馬上槍試合再現イベント。写真も残ってるのですが、そもそもどこのチームが出演してたのかがもはや分からないので、サイトにアップするのもはばかられているのでした。どうしたもんでしょーかねー。