チュー先生はうでききで、どんなむし歯もたちまちなおしてしまいます。こがらな体をいかして、ちりょうをするので、大きな動物には、とくに人気があります。でも、ネズミですから、きけんな動物のちりょうはしません。ところがある日、キツネのしんしが、いたむ歯をおさえてなきながらやってきました…。

読書の秋です。
「おはなし会」の増える季節でもあります。

今日はコドモがらみで屋外焼肉大会に出かけてて、本など読めてないので、ひそかなお気に入り絵本の話。

チュー先生と奥さんはとってもいい人たちなので、つい気の毒に思って、キツネの治療を開始してあげちゃいます。
でもやっぱりキツネは「歯が治ったら先生を食っちゃいけないかなぁ」なんて考えちゃってて、先生たちもそれを察知するのですが、彼らは途中で逃げ出すのではなく、治療をすませてしかも自分たちも助かる方法を一生懸命考える。凄いぞ。以下二行引用。

チュー先生はきっぱりと、「いったんしごとをはじめたら、わたしはなしとげる。(うおー、カッコいいっす。先生!)
おとうさんもそうだった。」

…ここがまた、なかなか出ないセリフ、古きよき時代な名セリフ!シビれますなぁ(*^^*)

今のコドモがシビれてくれるかどうかはワカランけど。
息子にこう言わせられるような親になりたいもんですね、はは。

キツネとネズミという昔ながらの危険な関係をベースにしつつ、危機回避は職業人としてのプライドを維持しながら…という、意外とオトナな展開の絵本。

大きな動物の治療の際は、滑車やロープの大仕掛けな設備を使って、宙吊りになってドリルをかけるチュー先生。そんな、特別治療室の絵もめちゃ楽しいのですが、ヘタするとオトナの方が嬉しくなるかもしれない、小粋なおはなしでした☆
絵はちっちゃい子も楽しめるけど、話は少し大きい子の方が受けそうです。

画像出ないのは残念なので、表紙の見られるリンク…
http://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=1727

ISBN:456600290X 大型本 ウィリアム スタイグ 評論社 1991/05 ¥1,365

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