“Once upon a Texas Train”(1988年)
Captain Hayes of the mighty law enforcement squad named the Texas Rangers reached the pinnacle of his career when he captured the notorious John Henry, an outlaw cowboy, and put him behind bars. Twenty years later, upon his release, Henry is older but unrepentant. Within six hours after leaving his jail cell, he evens the score with Hayes by holding up the Bank of Texas for $20,000 in gold. Hayes, in his fury, gets himself out of retirement to take up the chase once more. (パッケージ)

休日とあって、一気に見てしまった。
一気と言っても英語なので繰り返し再生しまくりつつなのだが、まあ言葉で三割、映像で三割、音楽で一割。
もー聞き取れなくても「七割わかれば(わかったような気がすれば)、おっけー!」で妥協しながらどんどん進む(二時間もない映画だし)。
パッケージの文章の他、キャストやシノプシスは海外サイトである程度は調べた(http://www.imdb.com/title/tt0095781/fullcredits)。

やっぱりバート・ケネディだね。期待通り?コメディタッチの西部劇だ。
何せ老優大集合、アクション主体は難しかろう(笑)

開巻早々、荒野を走るSLに襲い掛かる強盗団。車掌を押さえつけ、搬送中の金を掴もうとしたとたん、待伏せていたテキサス・レンジャーたちが現われて一気に制圧!
そして、あっと言う間に(字幕一枚で)20年がたち、列車強盗一味のボス、ジョン・ヘンリー・リー(ウィリー・ネルソン)の出所シーンになる。眼鏡までかけて老いさらばえ感を強調し、ヨロヨロと出迎えの兄と去りゆく彼を、「長かったなあ、これからどーすんだ?やれやれ」な表情で見送る刑務所長たち。
…が。
次の瞬間、画面は大爆発!

炎上する銀行から金袋を掴んで走り出てくるジョン・ヘンリーと兄。
早い、早すぎるぞ(現役復帰が)!と笑わせてくれる。おお、テンポいいじゃん。

一方、事件を知った知事から呼び出されたのは、かつて彼らを逮捕したテキサス・レンジャー元隊長のヘイズ(リチャード・ウィドマーク)。ヤツを一番知ってるのはキミだからとか上手い事言われて、もうトシなのに(実年齢70代前半な筈)引っ張り出される。
まあ、色々因縁深い相手ではあり…
嫌がっていたはずが、知事と会話するうち、「ヤツならこう移動するだろう、ヤツの再結集するだろう仲間は…」と、滔々と鋭い推理を繰り広げ始めるヘイズ。
ただし、20年ぶりの仲間たちはやっぱりジーサン揃い。
「ダイナマイトのプロ○○、ガンマンの○○、ギャンブラーの○○、馬車を御するのはきっと兄貴の○○…」というヘイズの解説にかぶせて、「ライブ映像でお送り」されちゃう今の彼らのヘタれっぷりが大爆笑!中でもギャンブラーの鮮やかな落馬がお見事!

さて、ヘイズの方も昔の部下たち三人に召集をかける。
こっちの連中の老けぶりも、予想を裏切らず五十歩百歩でねえ(苦笑)。
まあ、巨体の“ライフルマン”チャック・コナーズ、トシはとってもオシャレなスチュアート・ホイットマンはまだしもなのだが、もう馬持ってなくて、自転車に乗ってやってくるビン底メガネなジャック・イーラム老が抜群に可笑しく可愛い。
キャサリン・ロス以来の感動だ(爆)
それでも着々と追跡を進め、ジョン・ヘンリー一味に迫っていくヘイズたち。

いいじゃん!楽しいじゃん!
ジーサンばかりで、若い人はつまらんだろうが、オールド『西部劇』好きなら、それなりに楽しめる筈。
とかいう所で、漸く若い連中もヒョコッと出てくる。ショーン・キャシディ率いる、そこそこイケメン四人組。
往年のカンを取り戻し、お次は今度こそ列車強盗リターン・マッチだ!(でもイマイチ成功しそうに見えない(笑))と特訓中のジョン・ヘンリー達にいきなり銃を突きつけて、銀行から奪った金を横取りする。
ただ、さっさと殺さずそのままジーサン達を連れてゆくのは、さすがに老人を即射殺!は寝覚めが悪いというような“可愛い部分”がまだあったからなのか、それ以外にも企みがあったからなのか、それがわからない(爆)
聞き取れないんだよー…(前者な部分も確かにあったらしいのは、後のほうの会話でも分かるが。いや、クセの強いジーサンたちとならべちゃ、みんな見るからにボンボンだ。かわいらしすぎ←必ずしもホメてない)

主役のネルソンと若い衆らの英語が、一番聞き取りにくかったんだもん…
ウィドマーク様はもちろん、その部下たちや、老年強盗団の台詞もまあまあ分かる。
やはり年の功?(笑)
だがネルソンって、本来俳優じゃなくてカントリー・ウェスタン歌手だし。私は聞いたことないが有名らしいね(だから、パッとしないヒゲ面オッサンでも主役なのね)…映画内でも、少しだけノドを聞かせてくれる。

さて、若衆組と半捕虜な老年組、二組揃ってしけこんだ夜の酒場。
そこへ「テキサス・レンジャーだ!逮捕する!」と、踏み込まんとするヘイズ達。
つい浮き足だつ若衆組のスキをつき、老年組は一気に逆転、脱出をキメる。

…まあこのへんから、少しペースが落ちるんですけどね(^^;)

そしてやっぱり…って感じで、何故か?(聞き取りそこねたかなあ)、ヘイズ組と合流する老年強盗団。
宿敵なようで、ヘイズとジョン・ヘンリーは大昔は友人だったという…(部下達も皆知ってるし)。
宿敵の筈の昔馴染みが、より凶悪な新しい敵に対して共闘するてのは、バート・ケネディ監督のお約束だ(「悪党谷の二人」等)。
一夜明けて…、酒場の前の大通り(夜も朝も人気がないのは低予算ゆえか?)に、銀行の金袋を挟んで対峙する、若衆組VS老年×2組。手は各々ガンベルト付近、あるいはライフルを抱えたまま。
黄金の、集団決闘のパターンですな♪
ずらり並ぶと、それぞれ若衆組4人VS老年組9人。老年組、年も倍以上だが銃の数も倍以上、いいんか?とか思ったが、…正直まともに撃てそうなのは両リーダーとコナーズ、ホイットマンの4人くらいだから、まあいいのか(^^;)
当たるとは思えぬ他の5人も、態度だけは堂々たるもの。流石に場数が違うのね♪
そして、銃を手にズイっ、ズイっ、と足を進める老年組の迫力に、腰が引けるのはやはり若衆組。まあねえ、多少フケててもウィドマークやコナーズにガンつけられて迫って来られたら、腰引けて当然でしょ。
ネルソンと目が合って後ずさりする奴はちょっと?と思うけど、ネルソンがトップ・ビリングだから仕方ないのでしょうねえ(笑)

エンディングはえらく友好的にお気楽に(かつユーモラスに)終わり。
最後ヘイズの、女がらみでジョン・ヘンリーへ抱いていた拘りも、綺麗に解消されてゴキゲンになったせいか…
ヘイズ夫人にアンジー・ディキンソンをもってきたのは懐かしいね。
何と回想で皆で舞踏会(男は南軍の軍服姿)という大胆(笑)な場面もある!
つい「アルバレス・ケリー」を思い出しちゃいましたが、これ何十年前の回想なんだ。ちょっと苦しくないか?もっとボカさなくてよかったの?はっはっは。

まあ、後半ちょっとダレるとはいえ、それなりに楽しめた上、即日リーフリプレイヤーを試せたので、このDVD買ってみたのは成功だったと言えよう!

サイテックDVP-250CPも、つくりはちゃちィが、リモコンはまあ使いやすい。
いや、古いスゴ録3in1のリモコンよりは!ずっと使いやすい。
巻戻し再生がスピーディだし、…タマには役立つかなズーム機能も?

とにかく海外盤購入企画は成功だったと言える。よかったよかった♪

コメント

nophoto
DCP
2008年3月4日19:50

ホイットマンもディキンスンも出るんじゃ「同窓会映画」だな。これ、観てーぇ。You-tubeに投稿してよ(アホか!)。若いから何でも良いんじゃない、皆、歳取って味が出る、私も(笑)。
CSは多チャンネルだけど少しは考えて欲しいな。

ボースン
ボースン
2008年3月4日22:20

あとひとつ、うらやましがらせて差し上げます。実はケン・カーティスも、ネルソンの仲間役で出てました(笑)

が、YouTubeの動画アップはやり方しらないんですよね〜スイマセン。

nophoto
DCP
2008年3月4日22:56

やばいな、ボースンさんに私の趣味がバレちゃって、スターリングよりコー・スターリングに関心があって。G・ヤング、K・カーティスが良い例。オールディーズとカントリー・ウエスタンならまっかせなさーいの私、ネルソンのCD何枚かありますよ。それから浦島太郎の私には「キャサリン・ロス以来の感動」の意味不明。ボースンさんの好みではないはずだ。

ボースン
ボースン
2008年3月5日8:33

「キャサリン・ロス以来の感動」というのは、「明日に向かって撃て!」の一世を風靡したロス+ポール・ニューマンの自転車シーンを指しています(笑)
西部劇+自転車というと誰もがまずアレを連想するでしょうが、あれ以来の、ということで。馬がないからといってイーラムが郵便配達人の自転車を借り、ヨタヨタとヘイズらを追う場面はバカウケでした(笑)

nophoto
オベリックス
2010年9月15日23:15

この作品、何か好きです、のんびりしてて。
ウィドマークファンとしてはまだまだ初心者な私ですが、ネットでたまたま見つけ、バート・ケネディ監督作だし、おじいちゃん西部劇だし、アマゾン日本でも安く買えるとあって注文しました。
やはり、おじいちゃんたちが主人公で、大活躍するってのが良いです。
ウィドマークさんの、いかにも大塚周夫さんの声でしゃべりそうな老けっぷりもカッコいいです。
私は他の出演者たちは、残念ながらあまりよく分からないのですが、自転車こぐジャック・イーラムのかわいらしさとか、相変わらずいかついチャック・コナーズのりりしさは、心に響きます。
ただ、できればウィドマークと釣り合うだけの西部劇スターを主役に連れてきてほしかったような気がしないでもないです。

ボースン
2010年9月15日23:33

ウィリー・ネルソンの存在感の「程度」が分からないのがちょっとアレですよね。
カントリー・ウェスタンの歌手らしいので、そっちに詳しい人にとっては「大物」なのかもしれませんが…

ところで何で若い連中が、ネルソンたちを殺すとか置き去りにするとかでなくて一緒に連れてきているのか、…もしおわかりでしたら教えていただけるとめちゃめちゃ嬉しいんですが(*^^*)

nophoto
オベリックス
2010年9月16日0:07

ウィリー・ネルソンは、カントリーの本場の事情に詳しくない私でも“カントリーの大物”ってことは知っているので、かなりな大物だと思います。演歌で言うと北島三郎が任侠映画の脇役で出ている・・・ではなく、主演しちゃった、感じではないかと。でもやっぱり任侠映画ファンは高倉健か鶴田浩二で任侠映画を見たいわけで。ちなみに私は任侠映画ファンではないですが。
もしかすると、ネルソンありきな企画だったのかもしれませんねえ。

なぜネルソンたちを殺さないのかですが、私は例によって英語せりふはほとんど真剣に聞いていないので分からないです。すみません。
なので、「暗黒の恐怖」も、ウィドマークがなぜ同行する刑事、ポール・ダグラスさんと最初いがみあってたのか、よく分からないまま見ていました。

ボースン
2010年9月16日7:57

なるほど北島三郎ですか!納得。そりゃ大物です(笑)

疫病に最初に気付いたウィドマーク医師は、早く手を打たないとと焦っているのですが、周囲(ダグラス刑事含め)がなかなか本気で動いてくれないと感じ、カリカリしています。でもそのうち、鈍に見えた刑事が誠実で肝が据わった男だとわかって友情と信頼が生まれるのは捜査官モノのお約束ですね(*^^*)

nophoto
オベリックス
2010年9月16日10:26

なるほど、です。ありがとうございます。やはり日本語字幕or吹き替えで見なきゃ!です。
「拾った女」は昨日、注文先(某外資系CDショップですが)から入荷のお知らせがありました。ようやく字幕付きで鑑賞できます。

お気に入り日記の更新

日記内を検索