著者お得意の叔父・姪コンビ(+19世紀後半の有名人多数)の遭遇する怪奇冒険譚。
「ラインの虜囚」がよかったから期待したけど(「ライン…」ほどのデキとは思わないけど)、やはりお涼サマよりこういうのの方が充実してるよね。まあ、「ライン」の時は意外さもあって得点がはね上がったのもあるかも。

あとがきには、子供向けって考えずに書いたとかあるけど、とても自然に子供向けになってるとおもいマス。いや、子供に読ますと適度に歴史観とか伝えられていいなーと思った。
「ライン」にはデュマが出てたけど、ここで出張る実在人物で一番出張ってるのは、ディケンズとアンデルセン。そのへんはちゃぁんとオトナも楽しめますな。
あと二作、シリーズで続くらしいです。

ISBN:4652086105 単行本 田中 芳樹 理論社 2007/07 ¥1,470

コメント

翠雲
翠雲
2007年9月20日12:36

入院前に書店で見た覚えがあるので、とっても懐かしいです…というぐらい過去のことのように思える……(笑)浦島かい、私は(笑)

ボースン
ボースン
2007年9月20日22:38

こういうジュブナイルなほうが、最近の田中さん作品ではなんか誠実さが感じられていいですね。いや、お涼サマが不誠実といいたいわけではないけど、なんか軽量級だから。ふふふ。

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