ユー・ガット・メール 特別版
2007年9月17日 映画DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2005/11/18 ¥980 『めぐり逢えたら』の主演トム・ハンクス&メグ・ライアンに、監督ノーラ・エフロンが再び組んだロマンチックコメディ。小さな絵本の店を経営しているキャスリーンは、メールで知り合った顔も知らない相手「NY152」に恋をしていた。実はその相手は彼女の店の近くにオープンした大型書店チェーンの御曹司ジョーだった…。
昨日の「街角 桃色の店」のリメイクと聞いていたので、GyaOの無料動画で鑑賞。
一気に見たのは見たのだが、…えーと…
絶対ルビッチのオリジナルの方が上だなあ(^^;)
文通をメールに置き換えるのはうまいアイデアと思うし、ヒロインの店が老舗の児童書専門店ということで、私自身のシゴトからしても興味深かったのだが。
「見比べ」自体は興味深く楽しめた。ヒーローがヒロインの「正体」を知る場面など、意外なくらい「街角」そのまんまで驚いたり。しかしメール相手とは別に二人ともステディな恋人がベッドにいるのは今風なんですねい。
終盤「調整しないと」という、トム・ハンクスの行動は納得がいった。ケンカ相手どころか、「敵」として出会ってしまっているのだから、「敵でない自分」に慣れてもらわなくちゃどうにもなるまい。
彼の必死さも、伝わってくる。…恋の力でやっと人間らしくなれたのね。はは。
ただ、やはり気になる点がふたつ。
たわいないケンカにすぎなかった「街角」と違って、この話で、ヒロインが失うものはちょっと大きすぎる気がする。現実の二人の力関係に差、ありすぎ。
お洒落なニューヨーク・ロケや音楽やで誤魔化しているけれど、これホントに許せるのか?仕事はまだしも(本を執筆し始めてソレはソレでやりがい感じてるようだから)、母譲りの思い出の店って、ホントに未練はないのか?メグ・ライアンさんよー!
信念の本屋さんなら結構プライド高い筈なんだが。本を金儲けの、ビジネスのパーツとしてしか思ってない相手は見下すよね。実際見下してるのだが終盤、優しく遇されただけでそれが消えるのが少し…。本とオリーブと同列(安売りという点で)に考えてるだなんて誤解だ、と、御曹司ジョーは言うけれど、あまり納得のいく言い訳は聞いた覚えないんですが私…。
あとひとつは、メールのやりとりで相手の正体を知らぬまま恋に落ちる二人だが、メールの文章だけでは、二人が相手にどんな魅力を感じているのかが「街角」ほどには説得力がないと思う。「苦しい時励ましてもらったから」だけではなあ…(相手の罵り言葉にウットリするジェームズ・スチュアートの病膏肓ぶりを見よ!)
誰でも、自分のことでなければ、いくらでもイイ人になれますよ。
相手が自分だと知っていたら「戦え!」って言えるか?トム・ハンクスさんよー。
先にこっちを見てたら、どうだったかな?とも思うけどね(^^;)
悪くない♪とだけ思ったかもしれない(店についてはともかく)。
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