ひっさびさな友人たちと、映画ランチに行く。
映画は、新しいの見ない自分には、ある意味なんでもいいんだけど(笑)
会うのが第一目的だから。
映画雑誌とかもメッキリ読まないので予告編が新鮮だわ〜。
「ファンタスティック・フォー」。えーッ?ホーンブロワー君?(驚愕)
「トランスフォーマー」合体ロボや変形メカ、絶対これは洋魂和才だ。
「西遊記」はぁぁぁ、まさか、金角銀角とも会わないままでTV版は終わっていたのか!なんだそりゃ…
めくるめくオドロキの十分間である(笑)
さて、肝心の本編は「プレステージ」。
『騙すか、騙されるか!』みたいなアオリをしょった、世紀末のマジシャン対決。
知的スリルを楽しめる物語…かと思っていたのだが(たとえばローレンス・オリヴィウとマイケル・ケインの「探偵/スルース」みたいな。なにせ「プレステージ」にも出てるんですよケイン)、ふたを開けて見ると実は、マジックのためなら魂でも売るような連中の妄執が火花を散らす、いや、火花どころか血飛沫飛ぶよな壮絶で、ちょっぴりヤな感じ(苦笑)なバトルでした。
とはいえ冒頭から、時系列が弄られているのでなかなかに理解が難しい。気を抜いてるといつ騙されたかもわからなくなるし、一生懸命見ましたよ。
マジックを上演中に死んだマジシャン、アンジャー(ヒュ・ジャックマン)。そして容疑者として捕らえられたのはライバル、ボーデン(クリスチャン・ベール)。ボーデンは潔白を主張するが…
かつて二人は修行時代、同じマジシャンの助手(サクラ)をしていたが、やはり助手だったアンジャーの妻が、水槽からの脱出魔術に失敗して溺死するという事件があった。ボーデンが危険な結び方をしたせいだ!とアンジャーは怨みを抱き、舞台でボーデンに大怪我をさせる。また、ボーデンも「どういう結び方をしたかよく覚えていない」とか、恨みを増幅させるようなセリフを吐くんだよなあ。エキセントリックな奴である。指を何本も失いながら再起したボーデン、こちらも今度はアンジャーの初舞台が失敗するようちょっかいを出す。
以来、二人は憑かれたように、あえて似た路線のマジックを演じながら、お互いの足を引っ張りあい続けつつ、現在に至るのだった。
とっかかりはアンジャーの方が気の毒かな〜とも思えるのだが、マジックで勝つためなら、人としてどうよ?な「踏み外しっぷり」は、微妙に違う方向にだけど、ホントどっちもどっち。「そこまでやるか!」な困った二人なのでした。
世紀末ロンドンの映像は素敵だったし、面白かったけど「好き」というにはちょっとビミョーな映画かな(^^;)
ただ、シナリオの気合の入ってるのはよ〜くわかった。思い起こせば、ああアレ、そうかアレ、と、ずいぶん伏線を色々張ってたなあと思うもの。もう一度見たらもっと感心するかもしれん。
まあ、マジシャンの「業」を描く映画とあれば、キレイゴトだけで済む訳はないか。
しかし、シルクハットの山を見たとき、一瞬「あ、騙されてるよコイツきっと!」と思った私はジャック・リッチーの「クライム・マシン」を読んだことがあるせい。この映画、あえて予習せず先入観なしで臨んだ私は、原作がクリストファー・プリーストだと知らなかったですからねぇ。終わりのクレジットタイトル見ながら、そうか!プリーストだったか!と心の中で叫びました(それなら何でもありだよな!とも)。ついでに、えっテスラ役デヴィッド・ボウイって、気がつかなかったよ!とも叫びました。
そういや割と端正だったけど…さすがに年か。結構変わってた。
まあ、見場という点では、マジシャンはカッコつけなきゃ商売にならないので、ジャックマンもベールも特に好みというわけではないけれど、世紀末ファッションに身を包んでそれなりにカッコイイです。そういう意味では目には優しい映画でした(笑)
それにしても、欧米人て、命がけの脱出系マジックに特別な愛着があるみたいだなあ。「永遠に貴方を」の手錠つけて飛行機から飛び降りるマジシャンを演じるデヴィッド・ニーヴン見たときにもへぇ〜と思ったけど、時代もあるけど結構欧米人のマジック観って実は中世以来の熊イジメとか闘犬とかのノリに近いのかも、なんちゃって…。
映画は、新しいの見ない自分には、ある意味なんでもいいんだけど(笑)
会うのが第一目的だから。
映画雑誌とかもメッキリ読まないので予告編が新鮮だわ〜。
「ファンタスティック・フォー」。えーッ?ホーンブロワー君?(驚愕)
「トランスフォーマー」合体ロボや変形メカ、絶対これは洋魂和才だ。
「西遊記」はぁぁぁ、まさか、金角銀角とも会わないままでTV版は終わっていたのか!なんだそりゃ…
めくるめくオドロキの十分間である(笑)
さて、肝心の本編は「プレステージ」。
『騙すか、騙されるか!』みたいなアオリをしょった、世紀末のマジシャン対決。
知的スリルを楽しめる物語…かと思っていたのだが(たとえばローレンス・オリヴィウとマイケル・ケインの「探偵/スルース」みたいな。なにせ「プレステージ」にも出てるんですよケイン)、ふたを開けて見ると実は、マジックのためなら魂でも売るような連中の妄執が火花を散らす、いや、火花どころか血飛沫飛ぶよな壮絶で、ちょっぴりヤな感じ(苦笑)なバトルでした。
とはいえ冒頭から、時系列が弄られているのでなかなかに理解が難しい。気を抜いてるといつ騙されたかもわからなくなるし、一生懸命見ましたよ。
マジックを上演中に死んだマジシャン、アンジャー(ヒュ・ジャックマン)。そして容疑者として捕らえられたのはライバル、ボーデン(クリスチャン・ベール)。ボーデンは潔白を主張するが…
かつて二人は修行時代、同じマジシャンの助手(サクラ)をしていたが、やはり助手だったアンジャーの妻が、水槽からの脱出魔術に失敗して溺死するという事件があった。ボーデンが危険な結び方をしたせいだ!とアンジャーは怨みを抱き、舞台でボーデンに大怪我をさせる。また、ボーデンも「どういう結び方をしたかよく覚えていない」とか、恨みを増幅させるようなセリフを吐くんだよなあ。エキセントリックな奴である。指を何本も失いながら再起したボーデン、こちらも今度はアンジャーの初舞台が失敗するようちょっかいを出す。
以来、二人は憑かれたように、あえて似た路線のマジックを演じながら、お互いの足を引っ張りあい続けつつ、現在に至るのだった。
とっかかりはアンジャーの方が気の毒かな〜とも思えるのだが、マジックで勝つためなら、人としてどうよ?な「踏み外しっぷり」は、微妙に違う方向にだけど、ホントどっちもどっち。「そこまでやるか!」な困った二人なのでした。
世紀末ロンドンの映像は素敵だったし、面白かったけど「好き」というにはちょっとビミョーな映画かな(^^;)
ただ、シナリオの気合の入ってるのはよ〜くわかった。思い起こせば、ああアレ、そうかアレ、と、ずいぶん伏線を色々張ってたなあと思うもの。もう一度見たらもっと感心するかもしれん。
まあ、マジシャンの「業」を描く映画とあれば、キレイゴトだけで済む訳はないか。
しかし、シルクハットの山を見たとき、一瞬「あ、騙されてるよコイツきっと!」と思った私はジャック・リッチーの「クライム・マシン」を読んだことがあるせい。この映画、あえて予習せず先入観なしで臨んだ私は、原作がクリストファー・プリーストだと知らなかったですからねぇ。終わりのクレジットタイトル見ながら、そうか!プリーストだったか!と心の中で叫びました(それなら何でもありだよな!とも)。ついでに、えっテスラ役デヴィッド・ボウイって、気がつかなかったよ!とも叫びました。
そういや割と端正だったけど…さすがに年か。結構変わってた。
まあ、見場という点では、マジシャンはカッコつけなきゃ商売にならないので、ジャックマンもベールも特に好みというわけではないけれど、世紀末ファッションに身を包んでそれなりにカッコイイです。そういう意味では目には優しい映画でした(笑)
それにしても、欧米人て、命がけの脱出系マジックに特別な愛着があるみたいだなあ。「永遠に貴方を」の手錠つけて飛行機から飛び降りるマジシャンを演じるデヴィッド・ニーヴン見たときにもへぇ〜と思ったけど、時代もあるけど結構欧米人のマジック観って実は中世以来の熊イジメとか闘犬とかのノリに近いのかも、なんちゃって…。
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