「戦艦バウンティ号の叛乱」を見る。この版でなく500円DVDだけど。

一応1935年のアカデミー賞受賞作でもある。期待して見始めると、颯爽と街角に登場したクラーク・ゲーブル(口ヒゲなし)が、テキパキ酒場にのりこんで強制徴募を始めるのだった。
うーんお約束!と思ったのだが、お約束はここまで。
なんだかとても人間関係とかアメリカナイズされてますよ。アメリカ映画だけどさ。
艦長の前でリラックスの身ごなし、平気でタメ口をきく士官ってナニ?初航海でナニも知らないとはいえ、そして、いい家のボンボンとはいえ、初対面の艦長に親しげに話しかける士官候補生ってナニ?
英国海軍の苛烈な階級社会はどこへ行ったの?

思わず、ムチ打ち大好き・規律こそ命!と叫ぶ艦長ブライ(チャールズ・ロートン)を激励したくなりましたよ、ははははは(^^;)

まあ、見始めると一気に見ましたけどね。
帆船はいいです(とってつけたよーだが)。

DVD ワーナー・ホーム・ビデオ 2007/01/26 ¥1,500

(親サイトの方に詳しい記事書いてます。ちゃんと感想を見たい人はそちらへどうぞ。
http://homepage3.nifty.com/Boatswain/door/bounty.html)

コメント

nophoto
だぶるえんだー
2007年4月27日20:37

おうっ!1935年ものとは・・・・・チャールズ・ロートンさんって、「スパルタカス」に出てたあの人でしょうか?あの映画では、いかにもお人よしという感じの丸っこいおじさんでしたが。

そういえばアメリカ製の推理小説でね、主人公の憲兵将校が部下の下士官とニックネームで呼び合い、ため口聞いてる作品がありましたよ。ちょっと驚きましたね。でも、将校といっても准尉さんという設定でしたから。きっと将校になる前からの旧友、ということだったのでしょう。

翠雲
翠雲
2007年4月27日20:55

見るのをためらうような映画ですね。
タメ口は嫌だな、そんな若造は船底潜りの刑罰…!
とか成りそうですけど、ブライ艦長なら。

アメリカって妙なところ平等主義だから困るわ。
あ、そうか、英国帝国主義に反して独立を勝ち取ったお国柄だからか。
でもって、もしかして、クリスチャン副長(確かこんな名前だったような…)とかを応援している、とかですか?

ボースン
ボースン
2007年4月27日21:14

>だぶるえんだーさま

バウンティ号物の映画は何本もあるのですが、実は今一番接しやすいのがこれです。著作権切れと称してあちこちから廉価版DVDが出てるようで。

ロートンさん、確かに「スパルタカス」にも出てるようですね(未見ですが)。ちなみに私が一番好きなロートンさんは、ビリー・ワイルダーの「情婦」(原作はクリスティの「検察側の証人」)で演じた太っちょ弁護士さんです☆
でも名優のホマレ高い人だけに、悪役をやってもバリバリの存在感でしたよ!

ボースン
ボースン
2007年4月27日21:40

>翠雲さま

>見るのをためらうような映画ですね。

わははははは。まあ、そこまでひどい映画じゃないのですが…。古いなりに米国での評価も高いのはわからんではないです。大作感というか風格はあります。
ただ、英国艦と思うと突っ込みたくなるんだよね、帆船小説ファンとしては!

ちなみに、クリスチャンは情にほだされてつい叛乱を率いることになった熱血漢。士官候補生フランチョット・トーン(ええしのボンでインテリ)は、クリスチャンを信頼し水兵たちに同情しつつも叛乱には加担したくない、という微妙で理性的な立場。
ブライは苛酷なだけでなく強欲・卑怯などーしょーもない悪に描かれています(史実じゃここまでじゃない筈ですが)。とはいえ、叛乱後ボートで海に放り出され、それでも生還する場面は凄みアリ。
ドラマはこの三者を軸に進んでゆき、最終的には中道な士官候補生君が一応映画の担う視点と言ってよさそうです。
あのヘタレ君が…と、見終わる頃には感動しますよ(感動するところが違う?)。

翠雲
翠雲
2007年4月27日22:23

そうですかー。
500円で在るなら考えようかなー。

ボースン
ボースン
2007年4月27日22:32

なんだったら、お貸ししますよ。借り物じゃなく、私のだから(笑)

ボースン
ボースン
2007年4月27日22:34

…あ…もしや私「百鬼夜行抄」借りっぱなしにしてました?だったら一緒に送らないとですね(汗)

翠雲
翠雲
2007年4月28日8:39

あ、返却まだだったかな?
でも、本は後でもよいですよー。
っていうか、どちらも急がないので、一緒に送ってもらったほうが経済的ですね。
とりあえずお借りしたい、ということで、後はお任せします〜♪
有難うございます♪

nophoto
だぶるえんだー
2007年4月30日14:50

「スパルタカス」は面白かったですよ。カーク・ダグラスのやるせない表情が忘れられません。古い作品も侮れませんね。

撮る道具の進化の影で、失われたものも多いのではないでしょうか・・・・なんて書くといっぱしの映画通みたいですね。あはははは。

ボースン
ボースン
2007年4月30日19:27

>撮る道具の進化の影で、
いやいや同感です。古い作品ばかり見ていて、最近のスターの顔名前がわからない私でした(笑)
カーク・ダグラスだと、本気で力んでる作品より、意外にコメディぽいのが好きだったりします。「戦う幌馬車」のガメついガンマンて良かったですね〜(^^)

nophoto
だぶるえんだー
2007年5月3日21:46

これは晩年の作品ですが「ザ・グレート・ファイター」も、まずまずでした。ジェイムズ・コバーンとの共演でね。時代に取り残されつつも気概を失わない男たちをコミカルに、温かく描いていました。

ボースン
ボースン
2007年5月4日23:08

「ザ・グレート・ファイター」なかなか面白そうですね。ぐぐるとGyaoでやってたという話があって、しめた!とアクセスしたらもう公開期間が終わってたみたいです。残念(笑)

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