しばらく前に買って最初の20分だけ見てたのですが、やっと最後まで見ました(^^;)
…何たって太平洋戦争、敵が日本軍ですしね。色々不安が。

映画の展開じたいは、とても地味でした。ヒーロー賛歌やアメリカ万歳突撃GOGO!ではありません。
普通の兵士達の普通にしんどい戦いの日々を、静かに描いた作品です。

冒頭は、もう戦場に立てないとグズる部下とそれを励ますリチャード・ウィドマーク少尉のシーンから。ただし、少尉のほうも、いかにも頼もしく指揮官の役をこなしながらも、実は戦争のストレスから時々激しい偏頭痛に悩まされているのだ。
すっかり戦場が板についた彼も、戦前はハイスクールの先生であった。コワモテの裏側に知性や繊細さを秘めているのである。負傷して入院中「そろそろ国に帰って教師に戻ったら」と言われて「もう子供たちに明るい未来を説く自信がない」と答えるのが切ない。

…正直、ヒーローとしてもアクが強く、悪役も多いウィドマークにしては珍しい役どころかもしれない。キザな長広舌も似合う彼だけど、今回は口数もさして多くない。静かなタフネスと落ち着きを漂わせて、誠実に淡々と任務に従うのみ。
むろん戦争は、そんな彼から次々に部下たちを奪ってゆくのだが。
そして、死に行く部下たちが逆に懸命に、心の底に絶望を抱えたウィドマークを力づけようとする思いは泣かせる(○○の遺書はちょっと字幕がアレな気がするが…)。

うーん、いいねぇ。これはこれで新鮮で。
ウィドマーク様本人のキャラには、むしろ近いんではという気もする♪
確か舞台デビューする前は、しばらく大学で講師をしてたとか言うし☆

でもやっぱり中盤の、「米軍の前進を阻む、日本軍のロケット砲基地を探せ!」の、なけなしのアクションやスリルは、日本兵たちがあまり日本語うまくない(爆)ために、ちょっとビミョーだった。やっぱりな…

それでもまあ、ウィドマーク様ファンなら見てソンはないかも(←結局それか!)。
ファンでなければ…買うなら、廉価版を買ったほうがいいかもです。
私の買ったのも廉価版だが(笑)

Amazonに私の持ってる版がなかったので画像は別版。コレだと3000円近いのね。

DVD 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2007/04/06 ¥2,990

コメント

nophoto
だぶるえんだー
2007年3月1日7:55

ウィドさんは西部劇で悪役やってるのしか見たことありませんが・・・・こんな作品もあるのですね。探して見ます。

そういえば一月に「硫黄島からの手紙」見ました。ミリオタな人だと内心突っ込みまくりで素直に楽しめないんでしょうけど、無知な私は楽しく鑑賞してきました。ああミリオタじゃなくてよかった。「木の上」という短編を思い出しましたね。米軍の狙撃兵と日本軍の狙撃兵が激突して、最後に少しだけ心通わせるお話。日本人が書いてるのに終始米軍視点なのが不思議でした。「硫黄島からの手紙」の逆ですね。

ボースン
ボースン
2007年3月1日21:14

こんばんわ、だぶるえんだー様!
私の映画ネタはとかく古くて偏ってるので、コメント頂けるといっそう嬉しいです☆

>西部劇で悪役やってるのしか
西部劇、似合いますもんね。悪役時もカッコイイけどヒーローの時もイイですよーこのかた。「襲われた幌馬車」とか「太陽に向かって走れ」とか大好きです(国内盤DVD出てないけど(涙))。メジャーな所では「馬上の二人」や「アラモ」あたり?
「地獄の戦場」はメチャクチャいろんな会社から500円DVDが出ています。イタい日本兵を見る覚悟があればお試しください(笑)

「硫黄島からの手紙」は凄く評判いいみたいですね。新しい映画は滅多に見ないんで未見ですが…。「木の上」というのも面白そうです。「眼下の敵」樹上版でしょうか(*^^*)

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