ビーグル号でガラパゴスを訪れた“進化論”のチャールズ・ダーウィンの出会う怪事件!というのに惹かれて読んでみた。

前半、珍しい動植物にウキウキ♪の若き日のダーウィン先生は、もろマスコマのマチュリン先生を連想させてたいへんかわゆらしい。

英国海軍軍艦としてのビーグル号のほうは、帆船小説を読みなれた身にはちょっと?なところが多いけど。
○○士官候補生、でなく「○○士官候補」ってなんだかなー。
語り手は軍人でなく画家(ダーウィンの研究対象の動植物の絵を描いてやる)なので、全体としてはそんなに気にはならないけれど。そもそもほとんど海上描写ないし…

まぁ、ガラパゴスという特殊な舞台と怪事件の雰囲気自体は悪くない。
結構楽しく読めました。
登場人物たちの、哲学的、社会学的なアイデンティティへのこだわりや惑いっぷりは「我輩はシャーロック・ホームズである」にも繋がるものがあり、そのあたりにもサスペンスフルな面白さはありますし…。

ISBN:4022577584 単行本 柳 広司 朝日新聞社 ¥1,785

コメント

翠雲
翠雲
2006年10月9日20:59

余計な期待をしなければ(帆船とか海とか)、面白い小説のようですね、今度機会があったらレンタルをお願いしたいです。(その前に今のレンタル分をとっとと返さねばいけませんが)
海洋冒険のほうにも触手を動かしてはくれないでしょうかね、この作家さんは。

ボースン
ボースン
2006年10月9日21:56

へいへい了解でーす(*^^*)

と、今のレンタル分は、別にあわてて返す算段しなくていいですよー。都合のつく時に、まとめて送ってもらえば十分です。

翠雲
翠雲
2006年10月14日20:49

本日、無事に届きました♪
ゆっくり読み始めてます。
いつもいつも…ほんまにありがとうございますデス。

ボースン
ボースン
2006年10月14日21:39

よかったです。お気に召すといいのですが。
フェゴ・インディアンたちの存在も、ちゃんと史実をもとにしてるみたいです。やっぱいろいろ史実を押さえた上でいじくりまわすのが好きな作家さんみたいですね☆

翠雲
翠雲
2006年10月14日22:28

C・S・フォレスターが「そーゆーことをしています、だから歴史家に突っ込まれるとどきどきはらはらします」、とか告白してましたね(笑)
小説なんだからいいと思うのに…。
そういえばフェゴ・インディアンの話、何かで聞き(読み)覚えがありました。←相変わらず忘れている。

ボースン
ボースン
2006年10月16日12:05

ふふ、オブライエンさんもでしたね。
でもその「イジリ」が楽しいんですよね、素直な読者にとってはね♪

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