鳥人計画

2006年8月22日 読書
スポーツミステリだというんで読んでみました。
種目はスキー・ジャンプ競技。

話はちょっと古いですが(世界基準はニッカネン!)、面白かったです。
結構はやくに犯人がわかって捕まって、でもナゾが全て解けるまでは当然最後まで読まなきゃなんない。意外な展開が何段階も配置してあって、一気に読んじゃった。
最後まで読んでみると、夭折した天才ジャンパー・楡井のキャラクターにちょっとほろっときたりします。紙一重どころかほとんどバカ?な特異性格の天才なんだけど、キミまだたったの22才だったんだね〜(涙)

以前、この著者の野球ミステリ「魔球」を読んだ時は、巨大な才能を授かりながら、あまりに大きな不幸(野球以外の)に押しつぶされた天才の末路があまりに重くて暗くて読後感がイマイチだったのですが、こちらは次第に明らかになってゆく楡井のキャラクターが暗ーい事件にいい意味でのセンチメンタルな軽さ明るさ?を与えてくれて、良かった。殺人動機はちょっと弱い気もするんだけど「鳥人計画」の方がずっと好み。

…でも…
これはスポーツ小説展にはやっぱりやめとこ(爆)

ISBN:4043718012 文庫 東野 圭吾 角川書店 2003/08 ¥580

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