第三弾も面白かった。
三冊とも、微妙に毒のあるハードな世界観にもかかわらず、必ずホロっとさせられる部分がある。いや、ホロッではすまないかも。ハードな手触りのなかに炸裂する感傷…ウーンやめられまへんな。

独自の個性と、新鮮な世界観があるこのヒトは、もう安心して次巻を待つのみですね。
一巻目に出てきた小道具もうまく使って、テクニシャンだなあ。キャラ造形は強烈すぎるくらいだけど(特に館長代行)、ミーハー的にはマットアラストさんをちょっと追っていきたいかなあと思っています。人間がいいのはミンスとかなんでしょうが、マットさんの紳士的な服装物腰立ち居振る舞いがナイス(でも二巻でノロティが妄想して泣いたみたいに、実はさらりと冷たかったり)。あの代行を「ハミさん」と気軽に呼べる余裕はどこから?一皮むいたらすごくまた違うヒトなのかもしれないけどちょっとツバつけ〜(笑)

あと「おばちゃん」の実力も初めて目にできて楽しかったー。

ISBN:4086302942 文庫 山形 石雄 集英社 2006/04 ¥580

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