ケイト・コナーは38歳、2児の母。夫を地方公選弁護人にすべく奮闘中の彼女は、娘時代にバチカン法王庁所属悪魔ハンターの経験あり。現在、多忙なる妻業とママ業のあいまをぬって、次々に襲いくる悪魔たちを撃退中!


フツーの主婦が、昔とったきねづかで、育児の合間に久々の悪魔退治にいっちょかみするハメに…
でも、上の娘は高校生になったばかり、再婚で出来た下の子はたったの二才。
母はとにかく忙しい!

ジル・チャーチルの主婦探偵シリーズを思わせる賑やかさだが(アレのヒロインも、学校の送り迎えや近所&PTAの付き合いが実に忙しい)、ドタバタとアクションの合間に時々噴出する、ヒロインの家族への思いの描写が印象深く描けているのが良い。思春期の娘とのちょっとした駆け引きの数々や、調査のために下の子を託児施設に(初めて)預けにいって、必要なこととはいえ罪悪感にさいなまれたり、細部がなかなか身につまされる。いやホント(^^;)

子供たちへの愛、弁護士の現夫(デーモン・ハンターの前歴はナイショ)と亡くなった前夫(デーモン・ハントの相棒だったらしい)への思い。ヒロインは元々孤児だったという設定なので、そのへんの陰影もさりげなく効いてるのかな。
基本的には軽い話なんだけど、気に入りました☆
本国じゃ続編も既に二冊出てるらしいので楽しみだな〜

ISBN:4152087323 単行本 ジュリー・ケナー 早川書房 2006/06 ¥1,785

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