管仲 上

2006年6月20日 読書
「管鮑の交(まじわり)」は私でも聞いたことのある故事だが、その管仲が若き日ここまで不運のズンドコに沈んでいたとは知りませんでした(^^;)→いや、作ってるんだけどさ作者が。古代もいいとこだもん。

読むほどに暗くなってゆきます、管仲。(まあ将来はちゃんと超有名人になる筈だが…)じりじりします、くぅぅ。
対する鮑叔は“ええしのボンボン”のいい面を体現したような青年。さして苦労もしたことない秀才(でも大秀才)だが、自信が爽やかさに繋がって、まわりからとんとんと引き立てられちゃう。そんな彼の管仲への心服と友愛が不運に潰されそうな管仲をガッツリ支えてゆく。
まだ上巻の三分の二だけど、いやーやっぱり面白いです宮城谷節。

ISBN:4048734474 単行本 宮城谷 昌光 角川書店 2003/04 ¥1,680

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