周公旦

2006年6月18日 読書
殷周革命の立役者はなんといっても太公望(次が武王ですかね)。
しかし、新王朝・周を確立させるのに意を尽くしたのは、王弟周公旦だった。…という話が前半で。

最初のうちはかなり読みにくくて、思わず昼休みに宮城谷昌光の本を図書館の書架から集めたりしたのですが(とにかく宮城谷氏の文章は実に読みやすく美しいので。とくにかなの使い方が)、まだまだヤマっけたっぷりな太公望との水面下の死闘あたりから面白くなりだした。まあこういう権謀術数は宮城谷氏のよりなじむ作風であろうという気がするし。
そして終盤、なんと蛮族の地へ亡命し、年に似合わぬ大冒険というか大ギャンブルというかにはビックリ仰天!…と、最後まで飽きさせず読めました♪

でも次はしばらく新作に手を出してなかった宮城谷本を読むのさ♪
で、「管仲」を借りてみました。
タイトルロール・管仲の素性の説明の中にいきなり“周公旦が成王(まだ幼君)をないがしろにして王のごとく専横を”とかいう文も登場する。
おっとっと、実は、こっちが一般的評価なのか?まさかな?(^^;)
これだから中国史は深いとゆーか…シロートなんだよワタクシは。
とにかく、時ならぬぷち中国史小説ブームである。

ISBN:4163187804 単行本 酒見 賢一 文藝春秋 1999/11 ¥1,400

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索