正義の味方、図書館を駆ける!―公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ。
いやー、なかなか爽快でしたな。
序盤の軍事訓練は「トッキュー!」を思い出したりして。“クマ殺し”か…ぶふふふふ。
あとがきにあった『月9連ドラ進行』ってのも言いえて妙。
体育会系のヒロイン(でも根っこは乙女)と、キビしくも楽しい上官たち。お約束もたっぷりで、楽しめました。
しかし、このくらいウソとホラをおッ広げて描かれた“近未来?”図書館のほうが、「れんげ野原なんたら」のリアル?な図書館より余程肌にしっくりくるのは何故だ。まあ「れんげ…」の図書館は立地が悪いとはいえ閑古鳥鳴きすぎてたせいかもしれないが…
資料を守るために軍事力を貯える図書館て、爆笑モノのウソ臭さですが、ヒロインが『資料の一部をこっそり切り取ろうとしていた利用者』を現行犯逮捕するくだりなどは、全世界の図書館員が溜飲を下げるのではという気が(笑)
ほんっとーに!図書館の資料を好き勝手にする凶悪なヤカラは多いのです。
号泣。(←これは脱線。事実ですが)
そして、章題の「図書館の自由に関する宣言」も、ちゃんと事実、なんですよ♪
(http://wwwsoc.nii.ac.jp/jla/ziyuu.htm)
ISBN:4840233616 単行本 有川 浩 メディアワークス 2006/02 ¥1,680
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