うっかり買い忘れていたのに気がついて、慌ててアマゾって来ました。
相変わらず笑えるけど、なんかこの巻は妙に訳文に気になる部分が多いのは何故?
妙に固い直訳が多い気がするのだいつも以上に。
この訳者も五冊目なのに。だんだん慣れてくるのならわかるんだが。

「よしきた、ホーだ」なんてのがどうにもならないのは諦めてる。
(少々軽薄な主人公は、ちょくちょく“Right Ho!”と叫ぶのだ)
多分、たとえば普段我々が「よっしゃあ!」と気軽く呟いたり叫んだりしてるノリなのだろうと思うが、イギリス紳士に「よっしゃあ」と叫ばせるわけにもいかないですし。うん。
しかし、気合を入れる時に口元を引きしめる“stiff upper lip”を、そのまんま上唇を固くするとか書かれるとちょっと萎える。

とはいえ、ウッドハウスの文体の妙味を日本語に移すのが如何に難しいとしても、ウッドハウスの爆笑必至なストーリー展開や構成の妙は言語の壁を越えてきっちりしっかり伝わってくるので、やっぱり一定以上のお楽しみは確約されてるんですけどね。
ぶふふふふ。

ISBN:4336047618 単行本 P.J.ウッドハウス 国書刊行会 2006/03 ¥2,310

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