カミングアウト!

2006年4月18日 読書
ライトノベル作家の高殿円は結構地雷混じりだと思っていたのだが…
純・現代モノで様々な年代の人々を登場させるこのお話は、微妙につながりのある色んなエピソードをぐるりと繋げたロンド形式なのだがまるで破綻なくキレイにスカッとまとまっていて、満足!
ヘタにラノベしないほうがいいのかも。

遠征王とかで、シリアスな政争や恋愛要素と、ギャグの軽さがときどき噛み合ってなくて辛かったのだ。
あれだけシブい人間関係描写を入れながら、「ミンチミンチミンチ!」はなあ。あれウケてる人も多いみたいだけど私には落差がなじめなくて。本来、笑える話は大好きなのだが、笑いとはデリケートなイキモノなのである。

最初のエンコー女子高生話は辛かったが、がんばって読み進んでよかった。あとがきで著者も書いてますが、…スカッとできましたよ。ありがとう。

ISBN:4789727157 文庫 高殿 円 ソニーマガジンズ 2006/02 ¥714

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