恩田陸さん初読み。
これがフツーの恩田さんテイストかどうかはギモンだけど。

実を言うと、「チョコ…」はまさに「ガラスの仮面」だ!という感想を読んだので手を出してみた。
うわーほんとにそんな楽しさだよ。
オーディションのひねったお題に、あの手この手の工夫で応える俳優たち。おなじ舞台が、ちょっとした演技・演出の変化でがらりと違うものに生まれ変わるドキドキサスペンス。

「ガラスのリンゴ」をうまく「奪って」ニタリ、の部分では、ついついガラかめの“逃げた小鳥”のマイムを思い出しちゃった。
そうアレです。初心者のマヤが小鳥を目で追う見事なマイムをしたあとに、亜弓さんが鮮やかに小鳥を「つかまえて」籠にもどしちゃうアレ。

もちろん様々なタイプの天才さんたちが登場するわけで、そして決してマヤや亜弓さんを直接連想させるタイプは作らずにお話を展開させているのですが、ラストがまだラストにならないあたりまで同じなのはいいのか?(笑)
続編て、出るんでしょうかね…(^^;)

ISBN:462010700X 単行本 恩田 陸 毎日新聞社 2006/03/15 ¥1,680

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