経済活動とケモノ耳。
2006年4月7日 読書
そこここで好評っぽい「狼と香辛料」を読む。
いやー面白かった。
ラノベなのに経済ミステリーというか何というか。
まさかこういう切り口な電撃文庫が存在するとは…
行商人である主人公ロレンスの心情や行動(そして中世風の経済活動の描写)に大変説得力がある上に、彼に絡む“豊作を司る賢狼”ホロのキャラが素晴らしい。見た目は狼の耳と尻尾を持った美少女だが、老獪さと可愛らしさの二刀流で、読むもののハートをばったばったとなぎ倒す。そして時々ちらりと見せる孤独の翳が、ロレンスのそれとも共鳴し、なんとも印象的な物語世界を作り出している。
世界設定に説得力があるだけに、サスペンス…というか事件は小粒で地味なカンジもするが、ロレンスとホロの会話を追うだけでそりゃもう楽しくて面白くて仕方がない。
作者は経済学部か文学部(史学科)かと思ったら、物理のヒトらしいですからますます、その懐の広さといったら大したものですね。
オトナだなあ(どうせ私よりは余程若いだろうけど)。
次はどんな作品を書くのか楽しみ。待ってますよ♪
ISBN:4840233020 文庫 支倉 凍砂 メディアワークス 2006/02 ¥620
いやー面白かった。
ラノベなのに経済ミステリーというか何というか。
まさかこういう切り口な電撃文庫が存在するとは…
行商人である主人公ロレンスの心情や行動(そして中世風の経済活動の描写)に大変説得力がある上に、彼に絡む“豊作を司る賢狼”ホロのキャラが素晴らしい。見た目は狼の耳と尻尾を持った美少女だが、老獪さと可愛らしさの二刀流で、読むもののハートをばったばったとなぎ倒す。そして時々ちらりと見せる孤独の翳が、ロレンスのそれとも共鳴し、なんとも印象的な物語世界を作り出している。
世界設定に説得力があるだけに、サスペンス…というか事件は小粒で地味なカンジもするが、ロレンスとホロの会話を追うだけでそりゃもう楽しくて面白くて仕方がない。
作者は経済学部か文学部(史学科)かと思ったら、物理のヒトらしいですからますます、その懐の広さといったら大したものですね。
オトナだなあ(どうせ私よりは余程若いだろうけど)。
次はどんな作品を書くのか楽しみ。待ってますよ♪
ISBN:4840233020 文庫 支倉 凍砂 メディアワークス 2006/02 ¥620
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