小川洋子は初読みです。複数の賞はとるわ読書感想文コンクール(たしか高校生向けのだが)のネタになるわ映画にはなるわ、それらが間をおいて決まるので何年たっても図書館の予約が途切れないトンデモ本。
短いので文庫出たついでに一晩で読んでみました。

うーむ数式への愛が凄い立派だな確かに。
とうとうと語る博士に、見たこともない不思議な「数のファンタジー」へと誘われます。
あとがき見ると数学者に取材もして書いてたそうですが、取材でこんなにも説得力と美しさを備えたモノが文系(多分。女流小説家だし)の人間に書けるのかー、と感銘。
かといって今後も数学関連の書架へは行かないだろうけど、ちょっぴり数の世界をおすそわけしてもらった感じです。

ほんとに恋とか愛とかの話にはならないのだけど、嵐の夜のやりとりにはちょっとドキドキ。
「センセイの鞄」でも思ったが、年齢差は全然気にしないタイプな私でした(笑)←同時期に「センセイ」読んだ人が「あんなに年上なのにー」なんて言っていたくらいだから気にする人(というか違和感覚える人)は気にするんだろうが。

ISBN:4101215235 文庫 小川 洋子 新潮社 2005/11/26 ¥460

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