酔った勢い、「ついウッカリ」のオーバードーズで救急車で運ばれて、しかも自殺と誤解され(「自殺でないにしては飲んだ薬の量が多すぎる」と思われた)、入院させられたのは精神病院。

…などと書くと、なんか凄ーく暗そうな話に聞こえるのですが(暗い要素もないわけじゃないんですがさすがに)、フシギと明るくギャグ入りで前向きぽく終わる。ヘンな看護婦やヘンな患者や、ヘンな見舞い客やが続々登場するし…
あまり長くないのもよろしい。ひきこまれて一挙に読んじゃった。
デキルな松尾スズキ。

…って…えーこれ芥川賞候補なの?(読んだ時点では知らなかった)
こんなに「面白い」芥川賞候補作、初めて読んだよ。いや、芥川賞候補作なんて難しそうだから、滅多に読みゃしないのだが。

ISBN:4163245200 単行本 松尾 スズキ 文藝春秋 2005/12 ¥1,100

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