甘いオシゴト。

2006年1月7日 読書
意外と夢幻的なイメージで繰り広げられた「吾輩はシャーロック・ホームズである」の終盤に、うーん漱石のロンドンネタ小品とか読んでみたいなあとか思いつつ(漱石はメジャーどころを数冊しか読んでない)、次の本へ。

それが「ラ・パティスリー」
ヒロインは関西のフランス菓子店の新入り店員。
ある朝一番に出勤して開店準備をしようとすると、見知らぬ男が既に厨房にいて、見事な飴細工を作っているところだった。
しかも、「ここは僕の店だ」と奇妙な主張を…

記憶障害で過去がわからなくなった名シェフに惹かれるヒロインの心と、本格的な洋菓子店の日常描写がよみごたえあり。
つーか、登場するケーキがそりゃもう全部おいしそーでおいしそーで涙が出ます(笑)
とりあえず女性なら、いや洋菓子好きなら読んでソンなし。
恋愛模様のほうは、甘さよりも微妙にほろにがさを含んだリアルタイプですが。
シビアな職人根性にも満ちた話ですね。私にはムリだな職人さんて(苦笑)

ISBN:4758410577 単行本 上田 早夕里 角川春樹事務所 2005/11 ¥1,680

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