ダンナのリクエストで珍しく日本映画。「蝉しぐれ」を見に行く。

劇場に邦画を見に行くのは、岡本喜八監督の「イースト・ミーツ・ウェスト」以来。
ほとんど十年ぶりだ(邦画をあまり見ない私だが喜八ファン)。

最初から最後まで、美しい純日本的風景と「かなうべくもない初恋」で押しきられて目がうるみっぱなし。
しみじみと綺麗に仕上がった佳作と思います。
ヒロイン「ふく」役の木村佳乃もきれいだったし。
「太平の江戸の世に、はじめて人を斬る」殺陣も、実感があってよかった(でも、最後の対決を横で待ってくれている柄本明は…渡り鳥シリーズのお約束を思い出した。それに逃亡時に船に乗るならムシロとか布とか持って乗れば少しでも身を隠せるのに)。

ただ文四郎役の市川染五郎は、実は顔が好きじゃないんだよね…。
子役の子が、最初ぱっとしなかったのが、だんだん父の死とかのりこえてちょっとイイ顔になってきたなと思ったところでスパっと「大人」の染五郎になっちゃったんで少し悲しかったです。
いや、演技じゃなくて顔だけの問題ですけどね…(笑)ミーハーですから。
それにしてもほんとにちっとも似てない子役でした。
あんなにも違う顔でいいのか?(笑)
子役ッたって十代半ばすぎくらいまで演るのに。
おふくのほうの子役は、あまり違和感なかったけど(上手かったし)。

いや、小さい突っ込みはいれてますが良かったですよ全体には。
あと謎が残るのは、文四郎の剣の師匠だな。
能面つけて舞ったりして何者?いや、舞いは吹き替えかもしれんけど。
パンフに載っていなかったが、あれ「矢田さま」だよね…たしか…

それにしても今日は映画館の予告編も、のきなみ泣かす系のばっかりで…
「黄泉がえり」に「三丁目の夕日」に「単騎、千里を走る」「あらしのよるに(アニメ)」。
ただし「あらし…」は泣かすどころかとんでもなく衝撃的だった。

うそー!!うそだろー!
ヒツジのメイって男の子だったの〜?!声が男だよ〜!
私は原作(木村裕一著)読んでずーっと、おっとり系のお嬢さんと思っていたんだよ。
一人称もたしか「わたし」だし。
うーん、驚いた。世の中の人はみんな、メイが男だと、本当に思っていたのだろうか!!!?

オオカミのガブ(♂)とヒツジのメイ(オカマ)の話だったら、…めちゃくちゃ引いちゃうよな…

コメント

nophoto
DCP
2007年7月13日0:56

最近の「下級武士」の邦画は出来るだけ観るようにしています。染五郎とても下級武士と思えずやはり「梨園」の「御曹子」で見えちゃいました。濃くない画質で綺麗だったと思います。蝉の音すら聞けなくなった都会のこの頃、爽やかな印象だった。でも東京の私の住まい(田園調布)、今でも「鶯」がいるじゃないですか。街全体で4箇所は間違いない。マジに驚き。

ボースン
ボースン
2007年7月13日7:39

>染五郎とても下級武士と思えずやはり「梨園」の「御曹子」で見えちゃいました

たしかに、いたって上品でございました。
下級といってもまだまだ武士のプライドも高かった時代かもしれませんが…

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