「キャグニー、ハリウッドへ行く」なるクラシック映画のDVDを見る。
少し前、ヤフオクで七百円ほどで入手したのだ。確か日本未公開の筈だが、“Something to Sing About”という原題は、以前にジェームズ・キャグニー自伝「汚れた顔の天使」の中で「気持ちのいい仕事だった」と触れられてた記憶があったから。
しかし、「幻の名画劇場」なんてシリーズが出ていたとは知らなかったなあ。
定価はググって調べると、なんと3,480円だったらしい!が、画質はイマイチ。
映画自体古いからしょーがないけど、デジタルリマスターとかそういった素敵なことはやってない様子です。でも、実際に払った値段からすると十分満足(^^;)

かなり以前、自主上映(だっけ?)で「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」は一度見たことがあるが、私にとってはこれが二本目のキャグニー・ミュージカルだ。

ダンス・スターがハリウッドに行って映画スターになるが、映画会社の意向や宣伝で恋人との仲がややこしくなったり、といういかにもたわいのない筋立て。
まあ、昔のミュージカルは、筋なんてあってないようなとこがあるから気にしない。
キャグニーがとても嬉しそうに踊ってるのがとりあえず楽しい。
エレガンスよりは、キビキビとしたいなせな動きが魅力で、しいていうならアステアよりジーン・ケリーに近いタイプかな。体型(肩が張ってて筋肉質)からして近いから(笑)
なんにしろ、元々自分はソング・アンド・ダンス・マンなんだ!ギャング役で売れたけど!と、自伝でも強調しまくってるだけあって、ちゃんとキマッてます。

あと、ハリウッドへ移り住んだ主人公宅で働く召使(従僕?)が、日本人(or日系人)でイトーというのがちょっと可笑しかった。チョイ役だけど、ピジンなドヘタ英語でしゃべってぺこぺこしてる…と思ったら実はバシッと綺麗な英語がしゃべれるという、ちょっとだけ印象に残る役。1937年の作品らしいから、ギリギリセーフだったのかね日米関係的には。
ヒロインのイヴリン・ドゥーはよく知らないけど、きゃしゃで美声のファニー・フェイス。やはりあまり背が高くない筈(でもがっしり型)のキャグニーとは似合ってた。

ところで500円以下のお安いクラシック・シネマDVDって、流行なのか最近ちょこちょこあるんだけれど(コズミック出版とか)、こないだまで東日本の人しか買えなかったのがPD Classic!
東日本のキオスク限定で売ったらしいのだ。ところが最近HMVでも置くようになったらしい。
数ヶ月前HMVのサイトみた限りではろくに載ってなかったのに、キャグニーに気をよくして再検索したらば、おお!古い出版ぶんまでちゃんと載ってるぞ通販に。

ただ、一枚380円のPD Classicシリーズに、送料払って通販申し込むってのは、それはそれであんまりだ(送料足しても安いけどさ、送料とどっちが高いかって感じ〜)。
仕事の帰りに寄れそうな場所にHMV店舗があるので電話してみると、PD ClassicのDVDも、予約や取りおきが出来ると分かった!やりィ!
さっそくベティ・デイヴィスの「痴人の愛」を頼んだ。

月末には「永遠に貴方を- Eternally Yours」てのも出るらしい。主演はロレッタ・ヤングだが、共演が若き日のデヴィッド・ニーヴンとな!
よーしこれも買おうっと。
これも1930年代末頃の映画だから、きっとまだフニャフニャに若々しいんだろうなーニーヴン様。
この手のジェントルマンタイプって、ほんとに味が出てくるのは中年になってからだけど、楽しみですわ、ふふふふふ。

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