オチコボレ高校の素敵な天使たち=ゾンビーズの新たな冒険!

シリーズ最初の「レヴォリューションNo.3」ほどの深みはないけど、かろやかな魅力はさすが。
…という評価は、シリーズ二作目の「Fly,Daddy,Fly」にも通じるものだ。
「Fly…」も、良いんだけど軽量級だったし。いや一作目が良すぎたからねえ。

ただ今回の主人公は、高校一年の女の子。それも、偏差値の高〜いお嬢様学校の、おとなしいフツーっぽい子。
舜臣やアギーに「その言葉遣い、いつの時代の人間やねん!」とつっこまれたりするような、優しいけれどお堅い子(もちろん大阪弁でつっこみはしません。イメージですよイメージ)。

そんな彼女が、ゾンビーズの面々にあわやの危機を救われて、「仲間」として導かれ、鍛えられ、ともに冒険をのりきって…
そのあとで、彼らに向ける切ない目がたまりません。
ゾンビーズの面々も、今回のヒロインも、いささか時代ばなれしたステキキャラとして描かれていますが、うーんなんだか予想を上回る少女テイスト。
男の著者によるものなのに?男だからよけいに極端にピュアなカタチで…?

いや、けなしてるんじゃないですよ。
そのぶん正直言うと「Fly」より気に入った。
男なら「Fly」、なのかもしれないけどね。

ISBN:4048736264 単行本 金城 一紀 角川書店 2005/07/01 ¥1,155

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索