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2005年6月3日 読書
瀬尾まいこ。「図書館の神様」を読む。
前から少し気になってた本なので。
読みやすくて、あっというまに読了。短編は前ふたつほど読んだが長編ははじめてだ(といっても中篇に近い長さだが)。

癒し系なのかな…ただ、そこそこ面白くてしみじみしてるのに、何かあとひと息、ものたりない。重いモノもさりげなく練りこんである話なんだけど、「うまくまとまった少女マンガ」的な軽さがちょっと…。
あ、こういうとマンガに失礼か。
「もっとうまくまとまった少女マンガ」も、世の中にはちゃんとあるんだからねえ、あとちょい成長してください。
たぶん、「あまり現実にいそうにない行動やキャラの魅力」が、現実的でないなあ、という気分を呼びすぎる時があるからだろう。

たった一人の文藝部部員(この少年のキャラはナイス!)と、突然思いついて学校図書館の書架を整理するところなんて、「んじゃ普段は誰が図書館管理してるんだ?だいたい、十進分類法じゃ分かりにくいっていうけど、新しい分類排架法をいきなり生み出してしかも皆にわかりやすいと喜ばれるってのは凄すぎて信じられんがどんなんなんだ!」と気になってしょーがない…のは、私が公共図書館づとめだからなのかもしれないが。
…そうです、この本が気になってたのはタイトルのせいもありました(笑)

ISBN:4838714467 単行本 瀬尾 まいこ マガジンハウス 2003/12/18 ¥1,260

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