文藝賞受賞作で芥川賞候補だって?
2005年2月3日 読書
「野ブタ。をプロデュース」を読む。
読み出したらテンポのいい軽快な文章にぐんぐん引っ張られて笑いこけながら読んだ。だが…
外に見せる自分はすべて演技、と、自意識過剰なスマートな高校生修二が、いじめられっこな太っちょ転校生小谷信太(=野ブタ)を「プロデュース」してやることになる。が、あれもこれもが図に当たって得意満面の彼(修二)を襲う暗転…
この終盤が、前半のノリが非常に軽快なだけに死ぬほど痛い。
ここまで気の毒なことにならなくても…と、とにかくはがゆい。
ヘンなプライドにこだわってないで、もっと真剣に謝ったり言い訳したり、ちゃんと足掻けばいいのに〜!!!!
しかも、ラストの彼の選択はどう考えてもハズレである。
空しく哀しい幕切れである。
この結末は、作者の計算かもしれないがちとかわいそすぎ(&懲りなさすぎ)…
「外見」へのイジメよりも「中身」への嫌われのほうが対処が難しいんだよ?ほんとにそれでやり直せると思ってるの?
根はそこまで悪いヤツでもないのにぃ〜、と思うとちょっと泣ける(多少ワガママではあるが)。
………でもまあそんなふうに、プライドの張り方を間違えてぐちゃぐちゃに潰れていくのも、
…それもリアルなせーしゅんの一形態かも…(爆)
「イマドキの自意識過剰な高校生」の一描写としては、十分に鮮やかな痛さではある。
できれば次作はも少し前向きにまとめてくれたらもっといいなあ。
ギャグセンスなんかとてもいいもの持ってんだから。
そういう意味では芥川賞より直木賞狙ってエンタメって欲しいね。
たったの21才だそうだから、現在より将来を楽しみにしよう。
ISBN:4309016839 単行本 白岩 玄 河出書房新社 2004/11/20 ¥1,050
読み出したらテンポのいい軽快な文章にぐんぐん引っ張られて笑いこけながら読んだ。だが…
外に見せる自分はすべて演技、と、自意識過剰なスマートな高校生修二が、いじめられっこな太っちょ転校生小谷信太(=野ブタ)を「プロデュース」してやることになる。が、あれもこれもが図に当たって得意満面の彼(修二)を襲う暗転…
この終盤が、前半のノリが非常に軽快なだけに死ぬほど痛い。
ここまで気の毒なことにならなくても…と、とにかくはがゆい。
ヘンなプライドにこだわってないで、もっと真剣に謝ったり言い訳したり、ちゃんと足掻けばいいのに〜!!!!
しかも、ラストの彼の選択はどう考えてもハズレである。
空しく哀しい幕切れである。
この結末は、作者の計算かもしれないがちとかわいそすぎ(&懲りなさすぎ)…
「外見」へのイジメよりも「中身」への嫌われのほうが対処が難しいんだよ?ほんとにそれでやり直せると思ってるの?
根はそこまで悪いヤツでもないのにぃ〜、と思うとちょっと泣ける(多少ワガママではあるが)。
………でもまあそんなふうに、プライドの張り方を間違えてぐちゃぐちゃに潰れていくのも、
…それもリアルなせーしゅんの一形態かも…(爆)
「イマドキの自意識過剰な高校生」の一描写としては、十分に鮮やかな痛さではある。
できれば次作はも少し前向きにまとめてくれたらもっといいなあ。
ギャグセンスなんかとてもいいもの持ってんだから。
そういう意味では芥川賞より直木賞狙ってエンタメって欲しいね。
たったの21才だそうだから、現在より将来を楽しみにしよう。
ISBN:4309016839 単行本 白岩 玄 河出書房新社 2004/11/20 ¥1,050
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