何年も前、講談社X文庫から二冊出ていたシリーズの続き(完結編?)だ。
読み出したら止まらなくなったので「鏡の…」をおいといて一気に読破。

ようやく最終的な敵勢力との対決があり、都知事の過去もたっぷり教えてもらえるのだが、ラスボス?より味方ヅラする変なオンナのほうがよっぽどコワイという、やっぱりこちらの予想を裏切る展開が作者らしいかも(苦笑)
それにしてもこの変なオンナの件は、空白期間に同人誌で出したという、幻の三巻目にでも出てたりするのだろうか。
彼女の兄貴(いや弟だっけ?)は二冊目でちゃんと出てた(筈だ。細部は忘れたが)からいいのだが…

それにしても表紙では、二冊とも刈谷先生が目立っているが、活躍するのはいつも光村だし。「刈谷親子」として(パパと合わせて)主役級?出版社が変わったら絵も変わって、どうもあまり中年のオジサンを描くのは得意でなさそうな人になったので、都知事パパを表紙に!と思っても仕方ないんだけどねえ…。私なら絶対、上下巻の片方はパパと魔女とその恋人メインって具合に…中年コンビを表紙にするけどな、はは(爆)
まあパパも刈谷先生のパパだけあって、直接活躍してるというよりボケかましている場面のほうが目立つけど(やることはやってるようなんだけどね、主人公たちや読者の目に付かないところでは)。

うーんしょーもないことで字数がどんどん増えていくな(笑)
いや、お笑いだけのハナシじゃないんですよ。結構暗いところは暗い。
欲深な歪んだ生者たちよりも死者たちの哀しさ、特に、あまりにも幼い死者の哀れさが痛切に胸に残る。
色々落ち込んだり悩んだからってパソコンにのめりこみすぎるのもいかんなあと、コワれちゃった登場人物を見て自戒を覚えたり(苦笑)
いまさらパソコン、止める気なんざぁないとはいえ…。

まあとりとめもないけど完結編読めてよかったです。二巻目あたり、ちょっと忘れてるとこも読み返したいな。

さあ次は今度こそ「鏡の中の迷宮」だ。

ISBN:4840227497 文庫 高瀬 美恵 メディアワークス 2004/07 ¥578

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