山崎 マキコ著「ためらいもイエス」。
男性とのお付き合い経験皆無なままに(当然バージン)28才になった、仕事人間なヒロイン・奈津美の恋愛音痴ぶりが可笑しい。
生まれて初めて、ちょっと「流れにまかせる」を試してみたら、なぜかあちこちからモテモテに、そしてこの胸苦しさはまさか初恋?

やはり、一度他人の「流れ」に添ってみないと体験できないことって世の中、いくらでもある。様々な「初めて」に舞い上がる奈津美はとても可愛い(これじゃモテてもしかたがないか)。だけど、どっからみてもやっぱり恋愛音痴だから、その不器用さにハラハラしたりせつなくなったり。
それにしても、ギンポ君のナイトっぷりは凄いよー。あとでちょっとしたオチはつくのだけど、こんなにも「支えて」くれる男性がいるって女の夢?
年下の女友達・青ちゃんだけでもすばらしい「守護神」で、マジうらやましいし。
いいなぁ、とか思いながら一気に読んじゃいました。

…なぜか田辺聖子の昔のOL恋愛小説を思い出した。「感傷旅行」とかあったよねえ。でも、大昔に二、三冊読んだだけだから、内容自体はほとんど忘れちゃってるんで、全然違っていたら恥ずかしいなあ(爆)
いや、単に、私がいまどきのOLが主人公な恋愛小説を読んでないだけか…?

ISBN:416322890X 文藝春秋 2004/04/21 ¥1,785

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