「ぼくは生きている」。
2003年7月10日テリー・トルーマン著(小説です)。
14歳の「ぼく」は重度の脳性マヒで、全身の筋肉のどれひとつとして、思うように動かすことができず、他人との意思疎通が不可能。本当は人並みはずれた記憶力を持ち、豊かな知性とみずみずしい情感を備えた少年なのに、誰もそれには気付かない。それどころか、「愛するがゆえに」お父さんが「ぼく」を殺すことを考え始めたらしい…
強烈に暗い設定であるにもかかわらず、「ぼく」のモノローグはどこまでものびやかに明るく、時にユーモラスですらある。ラストはあそこで終わってほしくないが、あそこで終わるしかないのかなぁ…せつなく澄んだ読後感の小品でした。
14歳の「ぼく」は重度の脳性マヒで、全身の筋肉のどれひとつとして、思うように動かすことができず、他人との意思疎通が不可能。本当は人並みはずれた記憶力を持ち、豊かな知性とみずみずしい情感を備えた少年なのに、誰もそれには気付かない。それどころか、「愛するがゆえに」お父さんが「ぼく」を殺すことを考え始めたらしい…
強烈に暗い設定であるにもかかわらず、「ぼく」のモノローグはどこまでものびやかに明るく、時にユーモラスですらある。ラストはあそこで終わってほしくないが、あそこで終わるしかないのかなぁ…せつなく澄んだ読後感の小品でした。
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