「Rock You! 」と不潔の、いや不屈の三人。(今日は長文)

むかつくことが続いたので映画「Rock You!」を見に行く。
自分ひとりで自分のためだけに行くのはすっごくひさしぶり。

映画は、明るい娯楽映画だったが予想以上にいい感じだった。
意識的な現代風アレンジ(ロックだけにとどまらず、ファッションや演出等でもやってた)も、度を過ごさず、私のようなもともと中世好きなヒトにも『ご愛嬌』と楽しめるようにできてる。
とにかくバランス感覚良好で、「お約束ぅ〜」と「え〜ウソなにコレ〜」のブレンド具合がうまい。
笑って、中世アクション(馬上槍試合)にときめいて、時々ほのぼのしみじみじわんとさせて。
(子役は成人後の主人公によく似ていたなあ)
身分の階梯を乗り越えようとする野望の男の映画ではなく、騎士への憧れのあまり身分社会の禁を犯し、平民のくせに貴族のふりをする青年の、青春映画のノリなので、後味も爽やか。

…という設定なので、主役ヒース・レジャー君はハンサムだけど田舎くさい。
脇で支える口八丁文字？八丁のチョーサー(ポール・ベタニー)もウケたけど、今回はやっぱり、アダマー伯爵役のルーファス・シーウェルだな。
槍試合の常勝チャンピオンで主人公のライバル。
性格も悪いんだけど、鎧も馬も黒一色の装いがやけにカッコイイ。
適度に華があって、良いカタキ役はこうでなきゃね☆
行ってよかった。


と、「ナヴァロンの風雲」も読了。楽しめた。
原作者の巨匠は生き返らないけど、マロリー＆アンドレア＆ミラーの復活を心から喜びたい。
でも「不潔」はひとりだけだからね(と、また、シリーズ読んだことある人にしかわからんことを…)。
しかし、あだ名にしても、漢字で書くとなんか凄い。
“dirty”とかそんなのなのかしらん。
なんと、ルウェリンはまだもう一本書いているそうな。邦訳でるかな。
この出来ばえなら読むぞ私は。