1991年、バート・ケネディ監督作品。
ありゃ、こんなところにバート・ケネディが、と、ついレンタルしてしまった。
しかも主演はハルク・ホーガン…いかにもイロモノくさいSFコメディだが…

宇宙戦士のシェップ(ハルク・ホーガン)は、銀河の極悪将軍をやっつける任務をこなした後、宇宙船のエネルギー再充填に必要な数週間、「休暇でも取っとけ」という上司の言もあり、地球に降りることにする。
彼が下宿先に選んだ郊外の家の主人は、建築設計士のチャーリー(クリストファー・ロイド)。妻(シェリー・デュバル)と二人の子を抱え、社長に昇給を願い出たいが言いだせない気弱で平凡な中年男。下宿人の妙な言動をいぶかしんだ彼は、シェップをつけまわして正体を探りだすが、ある日シェップを狙う宇宙の賞金稼ぎが現れて…

まー何といいましょうか、モノすごくありがちで予想のつく演出と展開のコメディでした(^^;)
もうちょっと盛り上がらんかなあ、とは思うけど、とりあえずクリストファー・ロイドがいい感じなのは救いか。家の離れに作業場作ってゴーグルや溶接機や装備して工作が趣味らしい。そんな、オッサンだけど根っこがオトコノコ、なのがいいね。バック・トゥ・ザ・フューチャーの「ドク」役だった人なんだけど、「バック」ではドクの発明品にマイケル・J・フォックスが目を丸くしたりキラキラさせたりしながら冒険するわけですが、ここではロイドがホーガンのハイテク武器に目を丸くしたりキラキラさせたりしつつちょっとだけ冒険したり。でも中年の普通のパパだから冒険にも限度があって、まあそれでも彼なりに頑張るというところでしょうか。

ホーガンは、こんなイイ人でいいんか、と思ったけど製作にも噛んでるようだしなぁ。
とりあえず主演二人に嫌味がないのは長所?…脚本の出来はちょっとユルめだけど。
さすがに今回ケネディは脚本には名を出してません。

「お約束」のジャック・イーラムも、隣人役で出てるけどホントにカメオ出演て感じ。少し残念。

とはいえ、ひとつだけ、ムチャクチャに私の心を揺さぶったギャグがあったのでよしとしよう。
シェップの"冷凍銃"をチャーリーが紛失してしまい、二人が探しにでかける場面。とある銀行の入り口で、警備員が凍りついている(しばらくすると元に戻るらしい。すごく健全なお子様OKなコメディだ)。二人がそろそろと中へ入ると、銀行員やお客たちも凍りついている(拾った誰かが冷凍銃を銀行強盗に使用中らしい)。
霜の降りた銀行の奥へと進む二人に、ふと、…しめやかな「ジングル・ベル」の曲がかぶさる。

…!

私だけでしょうか、天を仰いで爆笑してしまったの(^^;)
たいへんに思いがけない方面からきた笑いだったので、虚を突かれました。

なわけで、★2にするのはやめときます。もっと救いのないダメコメディも存在するし。

お気に入り日記の更新

日記内を検索