The Merry Monahans (1944)
The Merry Monahans (1944)
The Merry Monahans (1944)
1944年、チャールズ・ラモント監督作品。日本未公開、モノクロ。

いわゆる正規盤は出ていないので、パブリックドメインを謳う某海外サイトから買ってみましたオコナー映画第3弾。字幕なし、画質もかなり悪い。まあ40年代も前半の映画ですし…(一度画面がブラックアウト、そして一度ホワイトアウトした。一秒ずつだから許すことにする)
それでも十代の頃のドナルド・オコナー&ペギー・ライアンコンビがじっくり見れて満足です。44年秋公開だけど、25年生まれのオコナーが18歳で兵役に行く前に会社が撮りだめてたモノのはずなのでとにかく彼は17歳以下ですね(苦笑)、キャスト的にもまあまあ盛りだくさんかな?今世紀前半のヴォードヴィル一家の物語。

1890年。ピート・モナハン(ジャック・オーキー)は、共に舞台に立つリリアン(ローズマリー・デキャンプ)に求婚するが、芸人仲間のローズが「この前私と約束したでしょ!あれは嘘なの!」と騒ぎ出し、リリアンは姿を消す。「酔ったはずみの婚約」を思い出せないながら、結局モナハンはローズと結婚してパートナーとし、幼い子どもたちも加えて“モナハン一家”は"3 Monahans"、"4 Monahans"と、人数につれ名を変えながら巡業を続ける。
が、20世紀に入った頃、突然ローズは、貧乏な巡業生活に疲れた、と家族を捨てて失踪。自分が先に婚約していたとの話も実は嘘だったという。「今日からはまた"3 Monahans"だな」ピートは息子ジミー(オコナー)と娘パッツィ(ライアン)に言い聞かせて、これまで通りに舞台を続け、業界での評価も次第に上がってゆく。

ある日、ジミーは巡業先へ向かう列車で、偶然リリアンの娘で女優の卵シーラ(アン・ブライス)に出会う。同じ劇場に出演する二人は恋に落ち、ピートも今は未亡人のリリアンに改めて求婚しようと決めるが、その寸前にリリアンは座長のペンブルック(ジョン・ミリヤン)と"娘の才能を生かすために"と婚約してしまった。ピートは酒に溺れて舞台に穴を開け始め、兄妹は父親抜きで舞台をこなすようになる。兄妹は父親には「二人だと出来はイマイチ、パパがいなきゃ駄目」と言い続け、ブロードウェイの大劇場から声がかかっても「父親抜きで二人だけ」と言われるとオファーを断ってしまうが、兄妹二人の演技が高評価と知ったピートは姿を消す。が、一人で他の小さいショーに出演している父親を捜しあてた兄妹は舞台に飛び入りし、ブロードウェイのプロデューサーも立ち直ったピートを見て一家三人での契約をOKする。シーラと、ペンブルックとの婚約を解消したリリアンも合流し、"モナハン一家"は今度は"5 Monahans"に…。

列車内で退屈したジミーが走る列車の屋根によじのぼったり(煤だらけになった彼を、シーラが最初タダ乗りの浮浪少年と思いこんでお金をくれたりする場面も(笑))、後になるとシーラまで連れてよじのぼったりするのはさすがにムチャだと思うが、オコナーとブライス(15歳位?)の恋愛シーンは何とも可愛らしい(ペンブルックに反対されて駆け落ちまで計画する熱烈ぶりだ)。ノスタルジック人情バックステージミュージカルとして結構楽しかった。昔のヴォードヴィルって、やたら家族興業だったんですよね。バスター・キートンの子ども時代だって"3 Keatons"だったし「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」だって"4 Cohans"だったり「ショウほど素敵な商売はない」だって"5 Donahues"だった。(たまたま、「ヤンキー…」は今借りてきて手元にあるが、こっちもお母さんがデキャンプだったなあ…)

ナンバーもそれなりに数があって楽しい。お約束の巡業列車にポスターとか映像とか年度表記とかのかぶるショットが山ほどあります。ライアンの細い手足はビュンビュン動いて凄いなあ。オコナーも歌って踊って楽器持って、ジョルスンの真似とか芸達者ぶりを発揮してる(彼のダンスの旬は20代以降だけどね)。ブライスはほぼ歌のみ。オーキー、太ってるのにそれなりに踊るんだなあ(オーキーってと「独裁者」だが)。ここまでモテるのは不思議(笑)
一番気に入ってるナンバーはこれかな。父親が現れないので兄妹で強引に舞台に飛び出す。

http://www.youtube.com/watch?v=vkbZYHb2jPs

最初は兄妹役に幼い子役がもう一組いるのだけど、最初にオコナー&ライアンに変わる所はちょっと無理があって笑えた。立った所縮めて合成してるんだもん…こういうことをすると安っぽく見えるよね(^^;)…ああ、ユニヴァーサル・クォリティ!(個人的には★4だが…)

聞き取りはやっぱりあんまりできてません。英語字幕でいいから欲しいなあ…
最近、"Francis goes to Navy"の単発DVDがマイナーメーカーから出ているらしいのを見つけたのだが(端役時代のイーストウッドが出てるためにDVD化されたようだ)、字幕無しらしいから買うのを迷っている…
早く正規盤(FrancisボックスVol.2)出してよユニヴァーサル!(涙)
オコナー&ライアンBox出してくれるのでもなおよし。

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