ベル・オブ・ニューヨーク
2010年9月27日 映画 コメント (4)
1952年、チャールズ・ウォルターズ監督作品。
日本未公開だがジュネスからDVDは出てるしTV放映されたことはあるそうな。私は米盤DVDボックス収録分(英語字幕のみ)で視聴しました。(参照http://13374.diarynote.jp/200902271555324824/)
20世紀初頭?のニューヨーク。婚約破棄は数知れず、プレイボーイのチャールズ(フレッド・アステア)は、救世軍みたいな福祉団体で働く、美人だがマジメでお堅いアンジェラ(ヴェラ-エレン)に一目ぼれ。いい加減だった己の生活を立て直すことを本気で誓い、色々な職にもついてみせ(それまで彼の生活は叔母の財産に頼っており、ろくに働いた事がないからすぐドジをしてはクビに…)、ようやく彼女を口説き落として結婚にこぎつける。が、祝いに駆けつけた人々に乾杯を何度も強要されて、久々に飲んだ酒につぶれて結婚式に遅刻してしまい…
たわいのない話だが、曲はそこそこキャッチーで良いものが揃っていると思うし、アステアは快調に歌いまくり踊りまくってくれる。
いつもお洒落なアステアの、珍しいウェイター姿だの道路清掃人姿だの郵便配達人姿だの乗合馬車の運転手姿だのが拝めるのも大層新鮮であった(笑)。一番有名な、砂まきタップダンス"I wanna be a dancin’man"は"歌って踊れるウェイター"として就職した時のもの。「ザッツ・エンタティンメントPart3」でも見られるボツテイクは、同じ曲をウェイターの制服で踊っているのだ(やはり地味だ、と服装を変えて録り直したらしい)。
アステア映画の中ではあまり評価は高くないということだが、十分楽しめた。
カラーで映像的にも華やかだし。
まあ何で評価が高くないかというと、脚本かなあ…。たわいがないのは良いのだが、恋して天に上る心地になったアステアは、ふわふわと空に浮いてしまうのだ。ビルの屋上へ着いてひと踊り。よくあるイメージ重視のダンスの演出かと思うとそうじゃなかったらしく、ドラマ部分でもう一度浮かんじゃう。ヴェラ-エレンも相愛になると浮かんじゃう。ラストも二人で浮かんじゃう。
…いくら20世紀初頭でも、いいのかコレ…と、ファンタジー好きの私でも、ちょっとためらうところはありますね。せめて何か伏線があればいいのだが、突然、「人間が恋心の高まるあまり浮かんでも普通」という世界観を押しつけられると動揺します(笑)
「空を飛べるあなたがスキ」とかって、物語にまともに組み込まれても、ねえ(^^;)
それと、ヴェラ-エレンにあともう"ひと華"あるとよかったのかもしれない。ダンスは上手いがこの人あまり色っぽくないし、特に前半は首元ピッチリの救世軍風地味ドレスだし。
この二要素が、二枚目ではないけどゴージャスな、そしてやっぱりあくまでオトナなアステアの間にびみょーな違和感を生んじゃったのかも。アステアファンには許せる範囲内なんですけどね…。アステアファンなので大まけして★4。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B001RMMBOI?ie=UTF8&tag=boatswascot-22&linkCode=as2&camp=247&creative=7399&creativeASIN=B001RMMBOI
日本未公開だがジュネスからDVDは出てるしTV放映されたことはあるそうな。私は米盤DVDボックス収録分(英語字幕のみ)で視聴しました。(参照http://13374.diarynote.jp/200902271555324824/)
20世紀初頭?のニューヨーク。婚約破棄は数知れず、プレイボーイのチャールズ(フレッド・アステア)は、救世軍みたいな福祉団体で働く、美人だがマジメでお堅いアンジェラ(ヴェラ-エレン)に一目ぼれ。いい加減だった己の生活を立て直すことを本気で誓い、色々な職にもついてみせ(それまで彼の生活は叔母の財産に頼っており、ろくに働いた事がないからすぐドジをしてはクビに…)、ようやく彼女を口説き落として結婚にこぎつける。が、祝いに駆けつけた人々に乾杯を何度も強要されて、久々に飲んだ酒につぶれて結婚式に遅刻してしまい…
たわいのない話だが、曲はそこそこキャッチーで良いものが揃っていると思うし、アステアは快調に歌いまくり踊りまくってくれる。
いつもお洒落なアステアの、珍しいウェイター姿だの道路清掃人姿だの郵便配達人姿だの乗合馬車の運転手姿だのが拝めるのも大層新鮮であった(笑)。一番有名な、砂まきタップダンス"I wanna be a dancin’man"は"歌って踊れるウェイター"として就職した時のもの。「ザッツ・エンタティンメントPart3」でも見られるボツテイクは、同じ曲をウェイターの制服で踊っているのだ(やはり地味だ、と服装を変えて録り直したらしい)。
アステア映画の中ではあまり評価は高くないということだが、十分楽しめた。
カラーで映像的にも華やかだし。
まあ何で評価が高くないかというと、脚本かなあ…。たわいがないのは良いのだが、恋して天に上る心地になったアステアは、ふわふわと空に浮いてしまうのだ。ビルの屋上へ着いてひと踊り。よくあるイメージ重視のダンスの演出かと思うとそうじゃなかったらしく、ドラマ部分でもう一度浮かんじゃう。ヴェラ-エレンも相愛になると浮かんじゃう。ラストも二人で浮かんじゃう。
…いくら20世紀初頭でも、いいのかコレ…と、ファンタジー好きの私でも、ちょっとためらうところはありますね。せめて何か伏線があればいいのだが、突然、「人間が恋心の高まるあまり浮かんでも普通」という世界観を押しつけられると動揺します(笑)
「空を飛べるあなたがスキ」とかって、物語にまともに組み込まれても、ねえ(^^;)
それと、ヴェラ-エレンにあともう"ひと華"あるとよかったのかもしれない。ダンスは上手いがこの人あまり色っぽくないし、特に前半は首元ピッチリの救世軍風地味ドレスだし。
この二要素が、二枚目ではないけどゴージャスな、そしてやっぱりあくまでオトナなアステアの間にびみょーな違和感を生んじゃったのかも。アステアファンには許せる範囲内なんですけどね…。アステアファンなので大まけして★4。
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