アリアドネの弾丸
海堂尊著。
シリーズでもひさびさにミステリー風味の強い作品だった。原因不明死体は出るし、射殺死体は出るし、高階病院長は逮捕されるし。司法の罠を脱すべく奮闘する田口&白鳥…って、今回白鳥が凄いハードワーカーで田口はビックリワトスン役。まあ、いざとなればそのくらいできないと、キャリア国家公務員じゃないのか。霞ヶ関の例外的存在だとしても。
まるで正義の味方な白鳥であった(笑)
徹底的に何もしなかったのは高階氏?オチは脱力しました…
会議場面の巧さは相変わらずだし、今回も一気に読めました。
1950年製作のアメリカ映画を見ていて、画面の端っこにムダに派手な顔があるな、端役もいいとこだが、これはもしやトニー・カーティスではないかな、と思って、家庭の都合で視聴を中断したついでにIMDBで確認しようとしたら、「カーティス死去」のニュースがImdbニュース速報として流れていた。

なんと。


…うーん、50年代の「顔」がまたひとつ、消えてしまったのね。
特別好きなスターではなかったが、派手な二枚目ぶりを逆手にとったようなドタバタラブコメは楽しませてもらった。「ボーイング・ボーイング」とか「求婚専科」とか。中身はそれほど覚えてないけど、大げさなプレイボーイぶりが可笑しくて。そして広川太一郎氏吹替えで(ここ重要)。
あまり好みでないから、彼のシリアス映画はあまり見ていない。

私が一番好きな彼の映画は「お熱いのがお好き」。「バイキング」も映画としては好きだがむしろカーク・ダグラスの映画だしなぁ。

若いころのカーティスのルックスは、凄く華やかなのだけど、どこか育ちの悪さを感じさせる翳があり、アメリカ版アラン・ドロンてな風情もありました。ドロンより年上だけど。
Imdbの写真もそんな感じ。

http://www.imdb.com/news/ni4632505/

合掌。


ちなみに私が途中まで見ていた映画というのは、"Francis"。ドナルド・オコナーの日本未公開コメディ。結構面白いのに、どうも今夜は最後まで見れそうにないのでレビューも明日以降のお楽しみ。ああ、はやく続きが見たい…

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