1942年、プレストン・スタージェス監督作品。
昨夜ダビングしようとしていて、ウッカリ半分ほど見てしまった。今日文化の日だってオシゴトだというのに。…仕方がないから仕事から帰ってから残りを見ました。笑うべきか泣くべきか(勿論前者)。
発明家トム(ジョエル・マクリー)と妻ジェリー(クローデット・コルベール)は、結婚五年目の記念日を迎えようと言うのに、発明に出資者が見つからず家賃(えらく立派なアパートだが)も滞納中。アパートを見に来た奇矯なテキサスの老富豪が美人のジェリーにポンと大金をくれたので家賃のほうはひと息つけたが、これがキッカケで二人は大喧嘩。ジェリーは「私たち、別れたほうがお互いのためなのよ!」と叫んで、トムを振り切り、離婚のメッカ・パームビーチ行きの夜行列車に飛び乗る。
文無しの彼女を助けてくれたのは、世界的大富豪ハッケンサッカー(ルディ・ヴァレー)。彼女は追ってきたトムを「兄だ」とハッケンサッカーに紹介し、出資者になってもらおうとする。が、ハッケンサッカーに結婚を迫られる一方で、その姉(メアリ・アスター)がトムに一目ぼれして積極的にアプローチするのを見ると、別れる気満々だった筈のジェリーも心穏やかではいられない。珍妙な四角関係の行き着く先は…?
タイトルバックの映像からも、主人公カップルが尋常ならざるスッタモンダの末に結婚したらしきことが見て取れるが、まー出るキャラ出るキャラ全員ヘンで可笑しいのには驚くほどだ(それがスクリュボールコメディのお約束でもあるのだが)。夫の方はまだしも、愛する夫の事業を成功させるために別れようと言いだす妻、気前とタイミングのよすぎる老富豪、夜行列車内で狼藉三昧の狩猟クラブの金持ち連中、ケチなのか鷹揚なのか判断に苦しむ富豪青年と奔放すぎるその姉。
夫婦の名前がトムとジェリーってのも、エ?と思うが、考えてみたらネズミのジェリーはJ、ヒロインはGのジェリーだから関係ないか(笑)
アゴの落ちるよーなハッピーエンディングまで、一気に突っ走る。
…いや、満腹いたしました。
これだけ突き抜けてバカバカしいのは才能ある者にしか作れまい。というかよくこんなの本当に撮影したなあ。
クローデット・コルベールはあまり好きではないのだが、楽しめましたね。
ジョエル・マクリーは、まあまあ。ケイリー・グラントみたいにコメディに配置したら光り輝くようなことはないのだが、「できすぎない」ふつうっぽい二枚目ぶりは、美女に引きまわされる姿に嫌みがなくて悪くない。
「レディ・イヴ」のぶっ飛んだバカバカしさを思い出しました(同じ監督だから当然か)。
ま、コメディ好きですから私。
昨夜ダビングしようとしていて、ウッカリ半分ほど見てしまった。今日文化の日だってオシゴトだというのに。…仕方がないから仕事から帰ってから残りを見ました。笑うべきか泣くべきか(勿論前者)。
発明家トム(ジョエル・マクリー)と妻ジェリー(クローデット・コルベール)は、結婚五年目の記念日を迎えようと言うのに、発明に出資者が見つからず家賃(えらく立派なアパートだが)も滞納中。アパートを見に来た奇矯なテキサスの老富豪が美人のジェリーにポンと大金をくれたので家賃のほうはひと息つけたが、これがキッカケで二人は大喧嘩。ジェリーは「私たち、別れたほうがお互いのためなのよ!」と叫んで、トムを振り切り、離婚のメッカ・パームビーチ行きの夜行列車に飛び乗る。
文無しの彼女を助けてくれたのは、世界的大富豪ハッケンサッカー(ルディ・ヴァレー)。彼女は追ってきたトムを「兄だ」とハッケンサッカーに紹介し、出資者になってもらおうとする。が、ハッケンサッカーに結婚を迫られる一方で、その姉(メアリ・アスター)がトムに一目ぼれして積極的にアプローチするのを見ると、別れる気満々だった筈のジェリーも心穏やかではいられない。珍妙な四角関係の行き着く先は…?
タイトルバックの映像からも、主人公カップルが尋常ならざるスッタモンダの末に結婚したらしきことが見て取れるが、まー出るキャラ出るキャラ全員ヘンで可笑しいのには驚くほどだ(それがスクリュボールコメディのお約束でもあるのだが)。夫の方はまだしも、愛する夫の事業を成功させるために別れようと言いだす妻、気前とタイミングのよすぎる老富豪、夜行列車内で狼藉三昧の狩猟クラブの金持ち連中、ケチなのか鷹揚なのか判断に苦しむ富豪青年と奔放すぎるその姉。
夫婦の名前がトムとジェリーってのも、エ?と思うが、考えてみたらネズミのジェリーはJ、ヒロインはGのジェリーだから関係ないか(笑)
アゴの落ちるよーなハッピーエンディングまで、一気に突っ走る。
…いや、満腹いたしました。
これだけ突き抜けてバカバカしいのは才能ある者にしか作れまい。というかよくこんなの本当に撮影したなあ。
クローデット・コルベールはあまり好きではないのだが、楽しめましたね。
ジョエル・マクリーは、まあまあ。ケイリー・グラントみたいにコメディに配置したら光り輝くようなことはないのだが、「できすぎない」ふつうっぽい二枚目ぶりは、美女に引きまわされる姿に嫌みがなくて悪くない。
「レディ・イヴ」のぶっ飛んだバカバカしさを思い出しました(同じ監督だから当然か)。
ま、コメディ好きですから私。